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リンクス、終盤猛攻で15点差大逆転 コリアー33得点で開幕4連勝

2025年5月24日、WNBAレギュラーシーズンの一戦でミネソタ・リンクスが本拠地ターゲットセンターでコネティカット・サンを迎え撃ちました。ここまでリンクスは開幕3連勝、サンは3連敗と対照的な状況での対戦となりました。

前半、サンは積極的に3ポイントシュートを沈めて主導権を握り、リンクスはオフェンスが停滞します。サンは前半だけで3ポイントを8本決める攻勢を見せ、前半終了時点でスコアは45-35とリンクスに10点のビハインドを負わせました。

リンクスは第3クォーターに一時7点差まで詰め寄りますが、最終クォーター序盤には再び点差が開き、試合時間残り5分20秒で53-68と15点の大量リードを許す展開となりました。

しかし、ここからリンクスが驚異的な追い上げを見せます。ナフィーサ・コリアーの3ポイントシュートを皮切りに反撃の狼煙を上げると、守備でも相手を連続で止めて流れを掴みました。コリアーの得点やナティーシャ・ヘイドマンの3ポイントシュートが次々と決まり、一挙に18連続得点を奪って残り約1分半で68-68と試合を振り出しに戻します。

さらに残り1分余りでヘイドマンが勝ち越しの3ポイントを沈め、リンクスはこの試合で初めてリードを奪いました。

終盤5分間でリンクスが23-2とサンを圧倒する猛攻を見せた結果、最終スコアは76-70となりリンクスが劇的な逆転勝利を収めました。

注目選手とスタッツ

この試合で際立った活躍を見せたのはリンクスのフォワード、ナフィーサ・コリアーです。

コリアーは33得点11リバウンドのダブルダブルを記録し、チームの勝利に大きく貢献しました。

特に勝負どころの第4クォーター終盤には10得点を挙げるなどエースとして攻守に存在感を示しています。

コリアーはこの試合でシーズン通算得点が100点を超え、2025年シーズンでリーグ最速での100得点到達を果たしました。

これまで4試合を終えて1試合平均29.5得点とリーグトップの得点ペースを維持しており、その安定感がチームの開幕連勝の原動力となっています。

リンクスのベンチメンバーも奮闘し、ジェシカ・シェパードが13得点をマーク。ナティーシャ・ヘイドマンは11得点を記録し、そのうち8点を第4Q残り5分間に集中させる活躍で逆転劇を支えました。

一方、敗れたサンではガードのマリーナ・メイブリーがチーム最多の22得点(3ポイントシュート4本含む)に加え、8リバウンド6アシストとオールラウンドな活躍を見せました。

フォワードのヘイリー・ピーターズもベンチから12得点と貢献し、サニヤ・リバースは11得点、オリビア・ネルソン=オドダは10得点10リバウンドのダブルダブルをそれぞれ記録しています。

しかしサンは後半に入ると得点が伸び悩み、特に試合終盤の5分間でわずか2得点に抑え込まれて大量リードを手放す形となりました。

この結果、リンクスは開幕から4戦全勝とし、2017年以来となる好スタートを切っています(2017年は開幕9連勝で最終的にリーグ優勝)。

一方のサンは0勝3敗となり、依然として今季初白星を挙げられていません。

試合後のコメント

試合後、ミネソタ・リンクスのシェリル・リーブ・ヘッドコーチは、

「40分間のうち守備が機能したのはわずか5分程度でした。良い時間帯も所々ありましたが主導権を握るには不十分です。もし最後の5分間で守備のスイッチが入ったのなら、それは素晴らしいことです」

と序盤の戦いぶりを振り返りつつ、終盤に見せた集中したディフェンスを評価しました。

エースのナフィーサ・コリアーもチームの粘り強さについて言及し、

「私たちは常に粘り強く戦っています。残り5分で15点差をつけられていても、負けるとは思いませんでしたし、動揺したり責任のなすり合いをすることもありませんでした。『ここから一つひとつ守って点差を縮めよう』と声を掛け合っていたんです」

と語り、どんな劣勢でも決して諦めないチームのメンタリティを強調しました


また、チームメイトのジェシカ・シェパードはコリアーの活躍について、

「彼女はリーグで最も安定した選手で、毎試合何をもたらしてくれるか分かっています。チームが苦しむ中でも彼女は必要な得点を決め続けてくれました。もし今日コリアーがいなければ、結果は非常に厳しいものになっていたでしょう」

と称賛しました。

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