インディアナ州インディアポリスのゲインブリッジ・フィールドハウスで行われたWNBAのニューヨーク・リバティ対インディアナ・フィーバーの一戦は、90対88でリバティが接戦を制しました。
リバティはこれで開幕3連勝(3勝0敗)です。一方、フィーバーは2勝2敗となりました。
前半、リバティは第2クォーター序盤に最大14点のリードを奪いましたが、フィーバーも粘りを見せて盛り返します。
第3クォーター終盤には、ドラフト全体1位ルーキーのケイトリン・クラークが4点プレーを決めた直後に約10メートルの超ロング3ポイントシュートをブザービーターで沈め、フィーバーがこの試合で初めてリードを奪いました(第3Q終了時にインディアナ76-68)。
最終第4クォーター序盤、フィーバーはスコア80-68とし残り9分弱で12点のリードを築きます。
しかしここからリバティが経験の差を発揮しました。
ジョンケル・ジョーンズやブレアナ・スチュワート、サブリナ・イオネスクの活躍でリバティが14-2の猛反撃を見せ、ジョーンズの連続3ポイントシュートが決まり終盤に84-82と逆転に成功します。
その後は両チーム一進一退の攻防となり、残り2.9秒でイオネスクがファウルを獲得してフリースローを2本沈め、リバティが90-88と勝ち越しました。
最後のプレーではフィーバーのクラークがボールを持ち同点を狙いましたが、これをナターシャ・クラウドが奪い取り試合終了。
リバティが終盤の猛追で劇的な逆転勝利を収めました。
注目選手とスタッツ
勝利したリバティでは、センターのジョンケル・ジョーンズがゲーム最多の26得点・12リバウンドを挙げる大黒柱ぶりを発揮しました。
ガードのサブリナ・イオネスクも23得点をマークし、試合残り2.9秒で決勝となるフリースローを沈めています。
またブレアナ・スチュワートとナターシャ・クラウドもそれぞれ16得点を記録しました。
クラウドは最後の守備でクラークからボールをスティールし、勝利を決定づける好守も光りました。
一方のフィーバーでは、センターのアリーヤ・ボストンが27得点・13リバウンドと奮闘し、両チーム通じて最多得点を叩き出しました。
ボストンは前戦で4得点に終わっていましたが、この日は攻守で存在感を示しています。
ベテランのデワナ・ボナーに代わって先発したレクシー・ハルが15得点を挙げ、ガードのケルシー・ミッチェルも15得点と続きました。
クラークは18得点10アシストと攻撃を牽引しましたが、3ポイントシュートは11本中2本成功にとどまり、ターンオーバーも10個とミスも目立ちました。
試合後のコメント
敗れたフィーバーのケイトリン・クラークは、試合終盤の自身のプレーについて、
「最後のプレーでファウルがあったかどうかは映像を見直してみないとわかりません」
と語りました。また、インディアナを率いるステファニー・ホワイト・ヘッドコーチは判定面での不利を訴えています。
ホワイトHCは、
「直近4試合でフリースローの数が相手より31本も少ないなんて、ひどい状況です。外からばかりシュートを打っているわけではなく、こちらは積極的にリングにアタックしている。それなのにチームへのこの扱いは信じられません」
と、フリースローの試投本数に大きな差が生じている現状に不満を示しました。

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