ロサンゼルスで行われたこの試合は、アトランタ・ドリームが88-82でロサンゼルス・スパークスを下し、3連勝を飾った。
第1クォーターは両チームともシュートに苦しむロースコアの展開となり、ドリームが16-15と僅かにリードして終了した。
第2クォーターはドリームが3ポイントシュートで勢いに乗り、一時二桁リードを奪うなど得点を伸ばして前半を40-31と9点リードで折り返した。
第3クォーターもドリームが主導権を握り、アリシャ・グレイの巧みなドライブやライン・ハワードの3ポイントシュートが決まってリードを拡大し、最大で17点差(66-49)をつけて最終クォーターに入った。
しかし第4クォーター序盤、スパークスはケルシー・プラムやデアリカ・ハンビーの活躍で14-0の猛反撃を見せ、残り7分台には66-63と3点差まで詰め寄った。
ロサンゼルスはさらに残り3分44秒、アズラ・スティーブンスのレイアップで73-72と1点差に肉薄した。
それでもドリームはライン・ハワードのクラッチな3ポイントシュートや、残り1分を切って飛び出したナズ・ヒルモンの決定的な3ポイントで再び突き放し、最後はグレイのフリースローでリードを守りきって試合を締めくくった。
注目選手とスタッツ
アトランタ・ドリームでは、アリシャ・グレイがチーム最多の25得点を挙げ、攻撃の原動力となった。
ライン・ハワードは15得点に加え、チームトップの9リバウンドと7アシストをマークし、攻守にわたる貢献を見せた。
さらにブリオナ・ジョーンズが13得点、ナズ・ヒルモンが11得点、シャトリ・ウォーカー=キンブローも10得点を記録し、ドリームは複数の選手が二桁得点をマークした。
一方、ロサンゼルス・スパークスではデアリカ・ハンビーが28得点・8アシスト・6リバウンド・4スティールとオールラウンドな活躍でチームを牽引した。
ケルシー・プラムも27得点・5アシスト・4スティールと奮闘し、この2人でチームの得点の大半を稼いだ。
加えてアズラ・スティーブンスは10得点・11リバウンドのダブルダブルを記録するなど、他の選手も随所で貢献を見せた。
試合後のコメント
ドリームのカール・スメスコ・ヘッドコーチは、終盤にリードを縮められながらも選手たちが冷静さを保ち、重要な場面で得点を決め切ったことを称賛した。
エースのアリシャ・グレイも、相手の猛追にパニックにならず自分たちのバスケットボールを貫けたことが勝因だと語り、チーム全員の粘り強さを誇った。
一方、スパークスのリン・ロバーツ・ヘッドコーチは、第4クォーターの粘り強い追い上げを評価しつつも序盤に大きく離されてしまった展開が響いたと述べ、試合を通じて安定したパフォーマンスを維持する重要性を強調した。
デアリカ・ハンビーは敗戦に悔しさを滲ませながらも、チームが最後まで諦めずに戦った姿勢を誇りに思うとコメントし、この経験を次戦以降に生かしたいと語った。