西地区で好調を維持する両チームによる対戦となったこの試合は、序盤からリンクスが主導権を握る展開となりました。
第1クォーター、リンクスは14-2のランで勢いに乗り、26-11と大きくリードして終えました。
ケイラ・マクブライドが立ち上がりに連続で3ポイントシュートを沈めるなど、リンクスは堅守からターンオーバーを誘い速攻に繋げました。
第2クォーターにはストームが反撃し、一時15点あったビハインドから8-0のランで点差を縮めました。
しかしリンクスは、アラーナ・スミスが終了間際にブザービーターの3ポイントを決め、ハーフタイムまでに39-29と再び10点差を確保しました。
後半に入ってもストームの勢いは続き、第3クォーター残り2分半には48-47とリンクスに1点差まで迫りました。
第3クォーター終了時点でスコアは54-51となり、リンクスのリードは3点にまで縮まりました。
最終クォーター序盤、ストームのドミニク・マロンガの得点でついに54-53と1点差まで詰め寄りましたが、ここでもリンクスは踏ん張りました。
試合終盤にはリンクスのコートニー・ウィリアムズとアラーナ・スミスが立て続けに3ポイントを沈め、残り約4分で70-64と再びリードを広げました。
続いてウィリアムズがミドルジャンパーで加点し、残り2分時点で76-69とリンクスが7点のリードを奪います。
ストームは残り30秒弱でスカイラー・ディギンズ=スミスがシュートを決め、76-73と3点差に迫って最後まで粘りを見せました。
しかしリンクスはベテランのマクブライドが冷静に連続でフリースローを沈め、残り14秒で点差を6点(80-74)に広げて勝負を決定づけました。
残り11秒にはストームのエリカ・ウィーラーが意地の3ポイントを沈め、80-77と最後まで食い下がりました。
それでもリンクスは直後にナフィーサ・コリアーがフリースロー2本を確実に沈めて82-77とし、ストームの最後の攻撃を凌いで逃げ切りました。
この勝利でリンクスは開幕5連勝(5勝0敗)とし、ストームは3連勝がストップして今季3勝2敗となりました。
注目選手とスタッツ
この試合では両チームの主力選手がそれぞれ際立ったスタッツを記録しました。
リンクスではコートニー・ウィリアムズがゲーム最多の23得点を挙げ、5リバウンド・4アシストをマークするなど攻守にわたりチームを牽引しました。
ナフィーサ・コリアーは16得点10リバウンドのダブルダブルに加え、5アシスト・5スティール・2ブロックと万能ぶりを発揮しました。
アラーナ・スミスも16得点7リバウンドをマークし、要所で3ポイントを沈めるなど勝利に貢献しました。
さらに、シーズン初出場となったケイラ・マクブライドは先発で起用され、15得点・3アシスト・2スティールのスタッツを残しました。
マクブライドは3本の3ポイントシュートを含む効率的な得点を挙げ、終盤には重要なフリースローを計4本沈めて勝利を引き寄せました。
ストームではギャビ・ウィリアムズがチーム最多の20得点に加え6アシストを記録し、オフェンスの中心として活躍しました。
スカイラー・ディギンズ=スミスは18得点に加えてスティール2本も奪い、第3クォーター以降の反撃の原動力となりました。
ベテランのネカ・オグミケは11得点8リバウンドをマークし、ペイント内で存在感を示しました。
控えガードのエリカ・ウィーラーもベンチから10得点を挙げ、終盤の3ポイントで見せ場を作りました。
センターのエジ・マグベガーは得点こそ伸びなかったものの、チームトップの10リバウンドを記録しインサイドで奮闘しました。
試合後のコメント
試合後、両チームの選手とコーチから様々なコメントが寄せられました。
リンクスのヘッドコーチ、シェリル・リーブは、序盤にリードを奪いながら中盤に追い上げを許した点を課題に挙げつつ、最後まで集中を切らさず勝ち切った選手たちを称賛しました。
23得点を挙げたリンクスのウィリアムズは、チームのバランスの良いオフェンスを誇りに思うと語り、特にマクブライドの復帰が大きな力になったと強調しました。
マクブライドは久々の実戦でファンの声援に背中を押され、コートに戻ってチームにエネルギーを与えられたことを嬉しく思うと語りました。
コリアーは開幕から無敗を維持していることに満足感を示しつつも、まだ改善の余地があると気を引き締め、今後も成長を続けたいと語りました。
一方、ストームのヘッドコーチ、ノエル・クインは、序盤で主導権を握られた展開が響いたと振り返りつつ、終盤まで粘った選手たちの戦いを称えました。
ギャビ・ウィリアムズは、大差を追い上げる戦いは容易ではなかったと悔しさをにじませながらも、最後まで諦めなかったチームを誇りに思うとコメントしました。
ネカ・オグミケは試合後、すぐに気持ちを切り替えて次戦に臨みたいと語り、敗戦を引きずらない姿勢を強調しました。
また、ストームの選手たちは試合後にSNSでファンへの感謝や悔しさを綴り、早くも次のホームゲームでの巻き返しを誓いました。