シカゴ・スカイがダラス・ウィングスとの接戦を97対92で制し、今季初勝利を挙げました。
シカゴは前半に最大13点のリードを奪い、49対43でハーフタイムを迎えました。
第3クォーターではダラスが30対19と反撃し、最終クォーター開始時には試合を振り出しに戻しました。
残り2分11秒、ダラスのアリケ・オグンボワレが3ポイントシュートを沈めて92対91と逆転します。
しかしオグンボワレはその後のシュートを立て続けに外し、シカゴが6-0のランで試合を締めくくりました。
残り1分21秒にはエンジェル・リースがゴール下のシュートを決めて93対92と勝ち越し、そのままシカゴが逃げ切りました。
注目選手とスタッツ
シカゴではセンターのカミラ・カルドーゾが自己最多となる23得点と8リバウンドを記録し、勝利に大きく貢献しました。
ガードのコートニー・ヴァンダースルートは13得点9アシスト4スティールと攻守に貢献し、シカゴ・スカイでの通算得点を3728点(フィールドゴール成功1394本)に伸ばして球団記録を更新しました。
従来の記録は2013年から2022年までスカイに在籍したアリー・クイグリーの3273点(FG1386本)で、ヴァンダースルートはこれを上回る快挙を達成しています。
またリースは得点こそ6点ながら9リバウンド5アシストのオールラウンドな活躍を見せ、残り1分21秒で決勝点となるシュートを沈めました。
一方、ダラスではオグンボワレがゲーム最多の37得点を挙げる大活躍を見せました。
オグンボワレはここまで平均13.8得点・FG成功率30%と低調でしたが、この日はフィールドゴール25本中14本成功、3ポイントも12本中6本成功とシュートが好調でした。
新人ガードのペイジ・ブッカーズも15得点8アシストと奮闘し、その才能を示しました。
試合後のコメント
試合後、ダラス・ウィングスのクリス・コクラネスHCは、
「勝つために必要なことは多くできていたと思います」
と悔しさをにじませました。
しかし続けて、
「結果は残念ですが、それでも成長の糧となる前向きな瞬間が多くありました」
と前向きな姿勢も示しています。
37得点を挙げたオグンボワレは、
「チームのケミストリーは少し良くなったように見えましたが、まだ私たちの望むレベルには達していません」
と現状について語りました。
「序盤で勝てないのはもどかしいですが、シーズンはまだ始まったばかりです。スターター5人もベンチメンバーも含めて、12人全員でケミストリーを築いていく必要があります」
と巻き返しへの決意を示しています。
一方、シカゴ・スカイのコートニー・ヴァンダースルートは、球団記録達成について、
「自分にとって一番大きいのは、このシカゴで過ごしてきた時間そのものです」と感慨深げに語りました。
さらに、
「それは私がチームに捧げてきたものと、チームが私に示してくれたものが報われた証だと思います」
と長年在籍したチームへの想いを述べています。