試合展開
ミネソタ・リンクスはエースのナフィーサ・コリアーを膝の負傷で欠きました。
フェニックス・マーキュリーもまた主力のアリッサ・トーマスとカーレア・コッパーを怪我で欠場させました。
第1クォーターはリンクスのケイラ・マクブライドが10得点を挙げる活躍でチームをけん引し、リンクスが20-17とリードしました。
第2クォーターではマーキュリーのサミ・ウィットコムがプルアップの3ポイントを決めて29-26と逆転し、一時は4点のリードを奪いました。
しかし前半終了間際、マクブライドが残り1.1秒で3ポイントシュートを沈め、リンクスは38-39と1点差まで追い上げて試合を折り返しました。
第3クォーター、マーキュリーは最大7点のリードを築き、58-53で第4クォーターへ入りました。 第4クォーター序盤もリンクスはシュートに苦しみ、残り8分で7点差をつけられる苦しい展開となりました。
それでもリンクスは粘り強く守備で踏ん張り、試合終盤までに点差を徐々に詰めていきました。
残り1分の時点でリンクスは68-71と3点ビハインドでしたが、コートニー・ウィリアムズが残り53秒に3ポイントシュートを沈めて71-71の同点に追いつきました。 マーキュリーも同点後にタイムアウトを取り最後の攻撃にかかりましたが、リンクスの守備に阻まれてチャンスを活かせません。
直後にリンクスのナティシャ・ハイデマンが残り5.1秒で右コーナーから勝ち越しの3ポイントシュートを決め、74-71と劇的な逆転に成功しました。
マーキュリーはサミ・ウィットコムの同点を狙う長距離シュートに望みを託しましたが、この試投はリングを外れ、ミネソタ・リンクスが74-71で接戦を制しました。
注目選手とスタッツ
リンクスではマクブライドが20得点、アラナ・スミスが19得点をマークし、ウィリアムズも11得点7リバウンド7アシストとオールラウンドな活躍を見せました。
マーキュリーでは新加入のサトゥ・サバリーがゲームハイの26得点・11リバウンドと奮闘し、センターのカラニ・ブラウンも15得点(フィールドゴール7/8)を記録しました。
ベテランガードのウィットコムも3本の3ポイントを含む13得点を挙げています。 チーム全体のスタッツを見ると、マーキュリーはこの試合で3ポイント成功率が11.5%(26本中3本)と振るいませんでしたが、その代わりにペイント内から71点中44点を稼ぐインサイドの強さで最後まで競り合いました。
試合後のコメント
ハイデマンは劇的な決勝シュートの場面を振り返り、コートニー(ウィリアムズ)からボールが戻ってきた時、これで試合を決めると心の中で思ったと語りました。
エース不在の中で20得点を挙げたマクブライドは、このチームは本当に粘り強く、主力がいなくて少し戸惑う場面もありましたが、それでも食らいついていったとチームの底力を強調しました。
一方、敗れたマーキュリーのネイト・ティベッツ・ヘッドコーチは、若い選手たちにとって素晴らしい経験になり、この試合では努力によって自分たちにチャンスを生み出せたことを誇りに思うと、強豪相手に善戦したチームを称えました。

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