試合展開
ニューヨーク・リバティは試合開始直後から主導権を握りました。
第1クォーター序盤に13-4のランを記録し、開始約4分でコネチカット・サンにタイムアウトを取らせる猛攻を見せます。
リバティは第1Qだけで3ポイントシュートを7本沈め、10分間で31-13と大量リードを奪いました。
前半終了時点でスコアは60-28となり、リバティはフィールドゴール成功率68%・3ポイント12本成功という高効率のオフェンスを展開しました。
第3クォーター開始直後にもリバティが17連続得点を挙げてサンを突き放し、第3Qだけで30-8と圧倒して勝負を決定づけました。
第4Qは両チームとも控え中心の起用となり、サンがやや点差を縮めたものの、最終スコアは100-52でリバティが大勝を収めています。
注目選手とスタッツ
リバティは4人の選手が二桁得点を記録し、サブリナ・イオネスクがチーム最多の18得点(他にリバウンド2本・アシスト5本など)と活躍しました。
ジョンケル・ジョーンズは13得点・11リバウンドのダブルダブルをマークし、ブレアナ・スチュワートとレオニー・フィービッヒもそれぞれ13得点と好調でした。
チーム全体ではフィールドゴール62.3%という高精度でシュートを沈め、3ポイントシュートは32本中19本成功と爆発的な攻撃力を発揮しました。
この19本の3ポイント成功数はWNBAの1試合記録に並ぶ数字で、リバティ自身が5月22日の試合で打ち立てたリーグ記録に再度肩を並べた形です。
さらに、3ポイント成功に貢献した選手は実に10人にのぼり、1試合で10人が3ポイントシュートを決めたのはWNBA新記録となりました。
リバティはこの日、33本のフィールドゴールに対して29本のアシストを記録しており、非常に連携の取れたチームオフェンスを展開したことが分かります。
最終スコア100-52の48点差という結果は、WNBA全体でも歴代2番目の大差で、2017年にミネソタ・リンクスが記録した59点差に次ぐ記録です。 また、48点差勝利はリバティにとって球団史上最大で、これまでの記録だった43点差(1998年)を上回る快挙となりました。
一方、敗れたコネチカットはフィールドゴール成功率31.1%と攻撃が振るわず、ティナ・チャールズとジェイシー・シェルドンがそれぞれチーム最多の10得点を挙げるにとどまりました。 この48点差敗戦はサンの球団史上最悪の敗戦マージンでもあり、チームにとって苦しい結果となっています。
試合後のコメント
試合後、リバティのサブリナ・イオネスクは全員が準備万端で試合に臨み、スタートからフィニッシュまで一人ひとりが得点して大きく貢献してくれて素晴らしかったとチーム全員のパフォーマンスを称えました。
また、この日の試合に1万7千人を超える観客が詰めかけたことに触れ、新しいファンや子どもたちも来ているので、過密日程(6日間で4試合)の疲れは言い訳にできないと語り、集まった多くのファンの前で全力を尽くす意義を強調しています。
大勝したリバティのブロンデロ監督も今日はまさに全員で掴んだ勝利で、序盤から集中してゲームプランを遂行できたとチームの充実ぶりを喜びました。 敗れたサンにとっては悔しい結果となりましたが、選手たちは次戦に向けて気持ちを切り替え、立て直しを図ると語っています。

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