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スパークスが連敗脱出 スティーブンス21得点でウィングスに快勝

LAスパークスが連敗脱出!


ロサンゼルス・スパークスが序盤から主導権を握りました。

スパークスは立ち上がりに11連続得点を記録し(11-0)、ハンビーがこの間に7得点を挙げる活躍で一気に流れを掴みました。対するダラス・ウィングスはディジョネイ・キャリントンとマイーシャ・ハインズ=アレンの得点(計5得点)のみに抑えられ、序盤は苦しい展開となります。その後ウィングスも反撃し、スパークスはシュートの失敗やリバウンドで後手に回る場面が増えましたが、第1Q終了時点ではスパークスが21-17と4点リードしました。

第2クォーター開始直後、スパークスはオデッセイ・シムズが立て続けに2本の3ポイントシュートを沈めて6連続得点を挙げ、再びリードを広げました。一方、ウィングスもたまらずタイムアウトを取り、その直後にエースのアリケ・オグンボワレがジャンプショットを決めて食らいつきます。

スパークスは一時ターンオーバーやパスミスが重なる場面もありましたが、前半終了間際にシムズが3点プレーを成功させるなど踏ん張り、前半は45-40とスパークスが5点のリードを維持して折り返しました。

後半開始からスパークスの勢いは衰えません。第3クォーター冒頭に6-0のランで加点し、リードを一気に11点(51-40)まで広げました。

今季ここまで第3Qで失速する試合が多かったスパークスですが、この日は逆に後半立ち上がりで流れを掴む展開となります。

ウィングスもキャリントンの得点などで一時は3点差まで詰め寄る粘りを見せましたが、スパークスはすかさず9連続得点を返して再びリードを二桁に乗せました。第3Q終了時にはスパークスが67-55とリードを12点に再拡大しています。

最終第4クォーターでもスパークスの攻勢は続きました。開始直後に再び9-0のランを叩き出し、76-55とリードを21点まで広げます。

スパークスは守備でもウィングスに最初の3分間でシュートミス2本とターンオーバー3回を犯させるなど主導権を渡さず、リードは最大で24点に達しました。

残り約2分半となったところでスパークスのリン・ロバーツ・ヘッドコーチは主力をベンチに下げ、試合はそのまま93-79でスパークスが快勝しました。

後半を通じてスパークスが終始試合を支配し、3連敗中とは思えない見事な戦いぶりで連敗を止めています。

注目選手とスタッツ

スパークスでは、アズラ・スティーブンスがゲームハイの21得点を挙げる大活躍を見せました。スティーブンスは高精度なシュートでフィールドゴール8/11を記録し、そのうち5本が3ポイントシュートでした(自身キャリア最多)。さらに6リバウンド・3アシスト・2スティール・3ブロックと攻守に万能ぶりを発揮し、チームの勝利に大きく貢献しています。

デアリカ・ハンビーも20得点・4リバウンドをマークし、スティーブンスとハンビーは共に今季4度目となる20得点超えを達成しました。

また、ガードのオデッセイ・シムズは3本の3ポイントを含む19得点を挙げ、4リバウンド・3アシスト・2スティールとベテランらしい安定感を見せました。

ケルシー・プラムも11得点・5リバウンド・9アシストと攻守に貢献し、ゲームメークではチーム最多のアシストを記録しています。さらに、欠場明けのリキア・ジャクソンも久々の実戦ながら10得点を挙げて存在感を示しました。

一方のウィングスでは、ガードのディジョネイ・キャリントンがチーム最多の16得点を記録しました。

キャリントンはフィールドゴール5/12のシュートを決め、特にフリースローは5本全て沈める勝負強さを見せています。さらに4リバウンド・4アシスト・2スティールもマークしており、攻守にわたり奮闘しました。

新人ガードのJJクイナーリーはベンチから16分の出場で自己最高となる14得点を挙げる活躍を見せています。

クイナーリーは3ポイントシュートを1本含む5/10のシュート成功に加え、4アシストも記録し限られた出場時間で存在感を発揮しました。

ドイツ出身の長身選手ルイーザ・ガイゼルソダーも11得点・10リバウンドのダブルダブルに加えて6アシストを記録し、WNBA参戦後初のダブルダブルを達成しています。ウィングスでは他にカイラ・チャールズが10得点・6リバウンドと貢献しましたが、チームのエースであるアリケ・オグンボワレはこの試合8得点にとどまり、スパークスの厳しいマークに苦しみました。

試合後のコメント

93-79で勝利したスパークスは、これで連敗を3でストップし、チームは久々の白星に安堵しています。

ロバーツ・ヘッドコーチは「後半の入り方を修正できたことが大きい」と第3クォーターで主導権を握り直した点を高く評価しました(スパークスは今季、第3Qに苦戦する傾向がありました)。

21得点を挙げたスティーブンスも「チームが一丸となって戦えた結果だ」と勝利を喜び、この試合で自身初となる1試合5本の3ポイントシュート成功を記録できたことに手応えを示しています。ベテランのシムズは「連敗を断ち切るために皆でハードにプレーした」と語り、チーム全員の奮闘を称えました。

一方、敗れたウィングスでは4連敗となった現状に悔しさが募ります。

指揮官のクリス・コクレインズ・ヘッドコーチは「守備で相手を90点台に乗せていては勝てない」とディフェンスの課題を指摘しました。

事実、ウィングスは連敗中の4試合のうち3試合で90点以上を失っており、守備の立て直しが急務です。エースのオグンボワレが8得点に終わったことも響き「自分達のバスケットを取り戻す必要がある」とチームの立て直しを誓っています。

キャリントンも「シュートが入らない時間帯にどう踏ん張るか改善したい」とコメントし、終盤に突き放された展開を教訓に次戦以降の巻き返しに意気込みを見せました。

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