WNBA FAN BLOG|WNBAのニュースや試合結果、選手やチーム情報、コラムをいち早くお届け

ディギンズ後半22得点爆発 ウィリアムズ5本の3Pでストームがマーキュリーを89-77で撃破

スカイラー・ディギンズの大爆発で、シアトル勝利!

試合展開

2025年6月8日(現地7日)、フェニックスのPHXアリーナで行われたシアトル・ストーム対フェニックス・マーキュリーの一戦は、序盤から互いに譲らない展開となりました。

第1クォーターはストームが24-19と先行しましたが、第2クォーターでマーキュリーも反撃し、ハーフタイムには46-43とストームのリードは3点に縮まります。ストームはギャビー・ウィリアムズが前半だけで18得点を挙げ、この僅かなリードを支える原動力となりました。

第3クォーターも一進一退の攻防が続き、中盤には53-53の同点となりました。

しかしウィリアムズがこの日5本目となる3ポイントシュートを沈めて56-53と勝ち越し、ストームが再び主導権を握ります。第3Q終了時点ではストームが65-61と4点のリードを維持しました。

第4クォーター残り4分14秒、マーキュリーは控えのレクシー・ヘルドが3ポイントを沈め、ストームのリードを77-72の5点差まで詰め寄りました。

しかし、そこからストームが約4分間で10-2の連続得点をあげ、一気に突き放します。ネカ・オグミケが残り3分54秒にターンアラウンドのジャンプショットを決めると、スカイラー・ディギンズもショットクロック寸前の3ポイントやジャンプショットで加点し、残り2分半で84-72とリードを広げました。

その後もストームはオグミケの3ポイントとエリカ・ウィーラーのジャンプショットが立て続けに決まり、残り1分13秒で89-74と勝負を決定づけました。

最後はストームが余裕を持って時計を進め、最終スコア89-77で快勝しました。

2. 注目選手とスタッツ

ストームではエースのスカイラー・ディギンズが序盤、シュートが8本中1本しか決まらない苦しい立ち上がりでしたが、後半だけで22得点を稼ぎ出し最終的に両チーム最多の26得点をマークしました。この26得点は今季のストームの個人最多得点です。

ウィリアムズもフィールドゴール10本中8本成功、3ポイントは自己最多となる5本成功(6本中)と高確率で21得点を記録し、さらに7アシスト、3リバウンド、1ブロックとオールラウンドな活躍を見せました。加えてネカ・オグミケも13得点・6リバウンド・6アシストを挙げ、攻守にわたって存在感を示しています。

チーム全体としてもシュートの精度が高く、ストームはフィールドゴール成功率48.5%、3ポイント成功数12本(成功率54.5%)を記録しました。リバウンドも31対29と上回り、試合を通じて優位に立つ原動力となりました。

一方、マーキュリーではサトゥ・サバリーがチーム最多の22得点を挙げて奮闘しました。しかしストームの堅い守備の前に、サバリーのシュート成功率は20本中7本(35%)と伸び悩みました。

控えガードのヘルドも14得点をマークして追い上げに貢献しましたが、主力のアリッサ・トーマスがふくらはぎの負傷で欠場していることも響き、他の選手の得点は伸びず終始ビハインドを覆すには至りませんでした。

3. 試合後のコメント

試合後、ストームのスカイラー・ディギンズは、

「ここ3試合の内容に満足できていなかったので、今日はとにかく積極的に行こうと思っていました。自分にはチームを助けるだけのスキルがあるのですから、あとは攻める気持ちを持つだけです」

と語り、積極的な姿勢が奏功したことを強調しました。ストームのノエル・クイン・ヘッドコーチもエースの復調を称え、

「彼女は目の前のプレーに集中し、自分にできることだけをやっていました。最初の8本のシュートが1本しか決まらなくても落ち込まずに良い働きを続け、見事に自分のリズムを取り戻してチームに貢献してくれました」

とディギンズの粘り強さを評価しています。

この試合で5本の3ポイントシュートを沈めたウィリアムズも、

「最初の1、2本が入ると、シューターとしてそれまでほどスペースは必要なくなります。チームメートがトランジションでもオフボールでも常に私を見つけてくれるので自信につながっています。この良い流れを維持していきたいです」

と語り、自身の好調の要因を振り返りました。

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です