みなさん、最近のWNBA(女子プロバスケットボールリーグ)の盛り上がり、すごくないですか?観客動員数は右肩上がり、テレビ視聴率も急上昇、スポンサー企業もどんどん増えています。選手たちの華麗なプレーがついに正当に評価され始めた、そんな感じがしますよね。
でも、ここで気になるのが「で、選手たちってどのくらい稼いでるの?」という素朴な疑問。リーグは儲かってるみたいだけど、それって選手にちゃんと還元されてるの?という声もちらほら。
というわけで今回は、2025年シーズンのWNBA給料ランキングトップ10を大公開!さらに、各選手の素晴らしい実績や、ちょっと複雑なWNBAの給料システムについても、わかりやすく解説していきます。
2025年WNBA給料ランキング トップ10発表!
さっそく本題!2025年シーズンで最も稼いでいるのは、インディアナ・フィーバーのガード、ケルシー・ミッチェル選手です。彼女の基本給はなんと249,244ドル(約3,700万円)!これは現在の団体交渉協定(CBA)で決められた最高額、いわゆる「スーパーマックス契約」なんです。
続く2位タイは、ラスベガス・エーシズのジュエル・ロイド選手とダラス・ウィングスのアリケ・オグンボワレ選手で、両者とも249,032ドル。4位はフェニックス・マーキュリーのカリーア・コッパー選手(248,134ドル)、5位はシアトル・ストームのギャビー・ウィリアムス選手(225,000ドル)と続きます。
面白いのは、トップ選手たちの給料がほぼ横並びなこと。これ、実はWNBAの「ハードサラリーキャップ」制度のせいなんです。どんなにスター選手でも、リーグが決めた上限を超えられないから、みんな似たような金額になっちゃうんですよね。
2025年シーズン 給料ランキングトップ10
順位 | 選手名 | 所属チーム | ポジション | 基本給 (2025年) | 契約期間 | 総契約額 | 平均年俸 (AAV) |
1 | ケルシー・ミッチェル | Indiana Fever | G | $249,244 | 1年 (2025) | $249,244 | $249,244 |
T2 | ジュエル・ロイド | Las Vegas Aces | G | $249,032 | 2年 (2024-2025) | $491,016 | $245,508 |
T2 | アリケ・オグンボワレ | Dallas Wings | G | $249,032 | 3年 (2022-2025) | $725,952 | $241,984 |
4 | カリーア・コッパー | Phoenix Mercury | G | $248,134 | 2年 (2024-2025) | $490,118 | $245,059 |
5 | ギャビー・ウィリアムス | Seattle Storm | F | $225,000 | 1年 (2025) | $225,000 | $225,000 |
T6 | アリッサ・トーマス | Phoenix Mercury | F | $215,000 | 1年 (2025) | $215,000 | $215,000 |
T6 | サトゥ・サバり | Phoenix Mercury | F | $215,000 | 1年 (2025) | $215,000 | $215,000 |
8 | ナターシャ・ハワード | Indiana Fever | F | $214,666 | 1年 (2025) | $214,466 | $214,466 |
T9 | ブリアナ・ジョーンズ | Atlanta Dream | C | $214,466 | 1年 (2025) | $214,466 | $214,466 |
T9 | ブリトニ・グライナー | Atlanta Dream | C | $214,466 | 1年 (2025) | $214,466 | $214,466 |
T9 | スカイラー・ディギンズ | Seattle Storm | G | $214,466 | 2年 (2024-2025) | $422,685 | $211,343 |
注目したいのは、トップ10のほとんどが1年契約を結んでいること。なぜかって?実は2025年シーズンが終わったら現在の団体交渉協定(CBA)が終了して、新しい協定が始まる予定なんです。選手たちは「新しいCBAでは給料が大幅アップするはず!」と期待して、あえて短期契約にしているんですね。賢い戦略です!
スター選手たちの輝かしい実績
給料ランキングに名を連ねる選手たちは、みんなすごい実績の持ち主ばかり。ちょっと紹介させてください!
ケルシー・ミッチェル(インディアナ・フィーバー)
- 2018年ドラフト2位指名
- オハイオ州立大学時代にNCAA得点記録を更新
- 2023年、2024年連続でオールスター選出
- フィーバーが「コア選手」に指定してスーパーマックス契約を保証
ジュエル・ロイド(ラスベガス・エーシズ)
- 2015年ドラフト全体1位!
- シアトル・ストームで2度の優勝(2018年、2020年)
- 2023年得点王&オールスターMVP
- 6度のオールスター選出
アリケ・オグンボワレ(ダラス・ウィングス)
- ノートルダム大学時代にNCAAトーナメントMVP
- 2019年WNBA得点王
- 4度のオールスター選出
- WNBAの給料改善を積極的に訴える選手の一人
ブリトニー・グライナー(アトランタ・ドリーム)
- 2013年ドラフト全体1位
- WNBAチャンピオン(2014年)
- 2度の最優秀守備選手賞
- なんと10度のオールスター選出!
他の選手たちも、オリンピックメダリストやMVP受賞者など、そうそうたる顔ぶれ。でも、これだけの実績があっても、給料の上限があるからみんな似たような金額なんですよね…。
WNBAの給料システムってどうなってるの?
ここで、WNBAの給料の仕組みをちょっと説明しますね。
ハードサラリーキャップ制度
WNBAには「ハードサラリーキャップ」という制度があります。2025年シーズンの場合:
- チーム全体の給料総額上限:約150万ドル
- チーム最低給料:約126万ドル
この制度のおかげで、金持ちチームが選手を買い占めることはできません。でも同時に、スター選手でも給料に上限があるという問題も…。
個人の給料レンジ
2025年シーズンの給料は:
- 最低給料:約6.6万ドル(経験2年以下)〜約7.9万ドル(経験3年以上)
- 通常の最高給:約21.4万ドル
- スーパーマックス:約24.9万ドル
ちなみに、2025年ドラフト全体1位のペイジ・ブエカーズ選手の基本給は約7.9万ドル。トップ選手の3分の1以下です。ルーキーは26〜27歳まで高額契約を結べないシステムなので、若手選手はオフシーズンに海外リーグでプレーすることも多いんです。
WNBAの未来はどうなる?
現在、選手会とリーグは新しい団体交渉協定(CBA)の交渉真っ最中。選手会の要求はかなり強気です:
- スーパーマックス契約を100万ドル(約1.5億円)に!
- チームサラリーキャップを400〜500万ドルに拡大
- チャーター便の恒久的な提供
- 年金制度の導入
- 収益分配率の改善(現在約9.3%→NBA並みの50%へ)
選手会の主張は「男性と同じ給料じゃなくて、同じ収益分配率を求めてるだけ」というもの。確かに、NBA選手が収益の50%をもらってるのに、WNBA選手が9.3%というのは…ちょっと少なすぎませんか?
朗報は、2026年から年間2億ドルの新しい放映権契約が始まること!これで選手会の交渉力もグンとアップしています。
まとめ:WNBAの明るい未来に期待!
WNBAは今、大きな転換期を迎えています。リーグの人気は急上昇、収益も増加、そして選手たちはその成功に見合った報酬を求めている。
トップ選手たちの給料が似たり寄ったりなのは、現在のシステムの限界を示していますが、新しいCBA交渉で大きく変わる可能性があります。選手たちが正当な評価を受けることで、さらに多くの才能ある選手がWNBAを目指し、リーグ全体のレベルアップにつながるはず。
2026年以降のWNBAがどんな風に変わるのか、今から楽しみですね!女子バスケの新時代、一緒に応援していきましょう!