ニューヨーク・ニックスがトム・シボドー氏を解雇した直後から、次期ヘッドコーチ候補として名前が挙がっているのがジェイソン・キッド氏です。
ESPN記者のブライアン・ウィンドホースト氏によると、殿堂入りポイントガードとニックスの間には「相互の関心」があることが明らかになりました。
ウィンドホースト氏は、もしニックスがキッド氏に本格的にアプローチした場合、現在の所属先であるダラス・マーベリックスには三つの選択肢があると分析しています。
一つ目は単純に拒否すること、二つ目は新契約を提示してキッド氏の関心を削ぐこと、三つ目はトレードで交渉することです。
興味深いことに、キッド氏は11年前にもコーチとしてトレードされた経験があります。当時、ブルックリン・ネッツからミルウォーキー・バックスに2巡目指名権2つと引き換えに移籍しました。
このような前例があることから、もしキッド氏がニックスでの指導を強く希望すれば、マーベリックスが無理に引き留めることは現実的ではないでしょう。
キッド氏とニックスには興味深い縁があります。2012-13シーズンに選手として短期間ニックスでプレーした経験があるほか、マーベリックスで物議を醸した形で降格されたベテラントレーナーのケイシー・スミス氏と親交があります。
スミス氏は現在ニックスで働いており、この人脈も今回の動きに影響している可能性があります。
52歳のキッド氏は、マーベリックスで4シーズン目を終えたばかりです。昨年はチームをNBAファイナルまで導く素晴らしい手腕を見せましたが、ルカ・ドンチッチがロサンゼルス・レイカーズにトレードされるという衝撃的な出来事により、チーム状況は劇的に変化しました。
キッド氏は公然と、この大型トレードについて自分には何の相談もなかったことを示唆していました。
ニックスは他チームと契約中の複数のコーチに関心を示していることが報じられており、彼らのコーチ探しはNBA全体に緊張感をもたらす可能性があります。
マーク・スタイン記者によると、ニックスは既にキッド氏との面談許可を正式に要請する準備を進めているとのことです。
キッド氏がニックスの指揮官となれば、プレーヤー時代に培った豊富な経験と、コーチとしてファイナルまで導いた実績を活かして、ニックスの悲願である優勝に向けた戦いを指揮することになります。マーベリックスでの複雑な状況を考えると、新天地での再出発は彼にとっても魅力的な選択肢かもしれません。

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