ゴールデンステート・ウォリアーズの今シーズンは、一人の選手の加入によって劇的に変化しました。元ウォリアーズのスター選手バロン・デイビス氏は、ジミー・バトラーのトレードがチームの潜在能力を引き出す転機になったと語っています。
バトラーがウォリアーズに加わった時点で、チームの成績は25勝26敗と低迷していました。しかし、6度のオールスター選出経験を持つバトラーの到着後、ウォリアーズは31試合で23勝8敗という驚異的な成績を残しました。この劇的な変化により、チームは1回戦を突破し、2回戦へと駒を進めることができました。
デイビス氏は、もしステフィン・カリーがシーズン最後の4試合で負傷しなければ、ミネソタ・ティンバーウルブズとのプレーオフシリーズは全く違った展開になっていただろうと指摘しています。
「彼らは今や堅実な優勝候補です」
とデイビス氏はBasketball Insidersの独占インタビューで語りました。
カリーの負傷がチームの勢いを削いでしまったものの、バトラーがカリーの「ロビン」的な役割を果たすことで、ウォリアーズに新たな流れが生まれたとデイビス氏は分析しています。
これまでディフェンスはカリーに集中していましたが、得点能力とフリースローを獲得する技術に長けたバトラーの存在により、ウォリアーズは様々なスタイルでプレーできるようになりました。
バトラーの加入は単なる戦力補強以上の意味を持っています。彼の経験とリーダーシップ、そして勝負強さが、若手選手たちにも良い影響を与えているようです。カリーが相手チームの最重要マークを受ける中で、バトラーが第二の得点源として機能することで、ウォリアーズの攻撃オプションは大幅に広がりました。
デイビス氏の指摘通り、ウォリアーズはさらなる高みを目指すために「アスレチックなビッグマン」の獲得を検討すべきかもしれません。しかし、バトラーの加入によってすでに優勝争いに参加できるレベルまで戦力が向上したことは間違いありません。
今シーズンのウォリアーズの変貌ぶりは、一人の優秀な選手がチーム全体に与える影響の大きさを物語っています。
バトラーとカリーのコンビネーションがフルシーズンを通じて機能すれば、来シーズンのウォリアーズはさらに恐ろしい存在になるでしょう。

WNBA FAN BLOG 運営者 / バスケットボールジャーナリスト
WNBA・NBAをこよなく愛し、バスケットボール歴30年以上。特にWNBAの魅力を日本に広げるため、2025年5月に「WNBA FAN BLOG」をスタートしました。試合結果や選手情報だけでなく、独自の視点による戦術分析や選手インタビュー、海外ニュースの速報翻訳まで幅広くカバーしています。
現在、日本国内では数少ないWNBA専門メディアとして、最新ニュースをどこよりも速く正確にお届けすることをミッションにしています。
得意分野
・試合分析・戦術解説
・選手のデータ分析(EFF、PERなど)
・海外ニュース速報翻訳(英語→日本語)
サイト目標
・日本最大のWNBA情報ポータルサイト構築
・日本のバスケットボールファンに向けたコミュニティ作り
関連SNSアカウント
X (Twitter):@WNBAJAPAN
ぜひフォローして、WNBAの最新情報をいち早くキャッチしてください!