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ジョナサン・クミンガの去就:ウォリアーズとの複雑な関係

オールスターを目指す若き才能の葛藤

ゴールデンステート・ウォリアーズのジョナサン・クミンガ(22歳)が、この夏に制限付きフリーエージェントとなることで注目を集めています。4年目を迎えた今シーズンは浮き沈みの激しい年となり、彼の将来がウォリアーズにあるかどうかは不透明な状況です。

リーグ関係者によると、クミンガは依然として自分を将来のオールスター選手と見なしており、自身の能力を発揮できる広範囲なオフェンシブ役割を求めています。プレーオフでは複雑な状況を経験しました。

ヒューストン・ロケッツとの1回戦では大部分でローテーション外となったものの、ステフィン・カリーがハムストリングを負傷したミネソタ・ティンバーウルブズとの2回戦では主要な役割を担いました。

強固な守備を誇るミネソタ相手に、クミンガは4試合で平均24.3得点(フィールドゴール成功率55.4%、3ポイント成功率38.9%、フリースロー成功率72.0%)という効率的なスコアリングを見せました。この実績は、適切な条件下では元ドラフト上位指名選手として大きな個人成績を残せる可能性を示しています。

チーム戦略との微妙なズレ

カリー、ドレイモンド・グリーン、ジミー・バトラーを中心とした優勝候補チーム構築を目指すウォリアーズにとって、クミンガの個人目標達成は困難かもしれません。関係者によると、両者の間に「修復不可能」な違いはないものの、方向性の相違は存在しています。

スティーブ・カー・ヘッドコーチは長らく、クミンガがショーン・マリオンのような選手、つまりボールを持たずに優秀さを発揮し、複数ポジションを守備でき、高いレベルでリバウンドできる選手になることを期待してきました。

しかし、クミンガはより球支配型のスコアラーであり、他の分野では一貫性に欠けるため、カーのシステムでの起用が時として困難になっています。

両者にとって「最も明確な道筋」は、ウォリアーズとクミンガ双方にとって有益なサイン・アンド・トレードを見つけることかもしれません。

複雑な契約事情とチームの選択肢

現在、ブルックリン・ネッツがクミンガにオファーシートを提出することは予想されていませんが、ブルックリンは今オフシーズンにキャップスペースを最大化する手段として、複数チーム間のサイン・アンド・トレードに興味を示す可能性があります。

これにより、ウォリアーズ、クミンガ、ネッツ、そして関心を持つ他チームすべてにとって互恵的な解決策が見つかるかもしれません。

しかし、サイン・アンド・トレードには問題があります。クミンガは基準年報酬規則の対象となり、ウォリアーズがクミンガの開始年俸の50%以上を受け取る場合、第一段階で厳格なサラリーキャップ制限を受けることになります。

すべての関係者が「あらゆる選択肢を検討する」と予想される一方、前述の制限により、ウォリアーズ関係者は「最も明白で慎重な道筋」は単純にクミンガと再契約することかもしれないと示唆しています。

オーナーの期待と今後の展望

この方法により、ゴールデンステートはクミンガとの適合性をより長期間評価でき、基準年制限は1月に解除され、その時点でクミンガは理論的にトレード可能となります。

オーナーのジョー・レイコブはクミンガの大ファンとして知られており、若いフォワードに復帰の可能性について柔軟に考えるよう伝えたとされています。

関係者によると、クミンガはその可能性に「完全に扉を閉ざしていない」とのことです。ウォリアーズは制限付きフリーエージェントであることから最終決定権を持っていますが、特定の状況が変わらない限り、クミンガは再結合にそれほど興奮していない可能性があります。

ジョナサン・クミンガの状況は、現代NBAにおける若手選手の成長願望とベテランチームの即戦力ニーズという、よくあるジレンマを象徴しています。今夏の決断が、彼のキャリアとウォリアーズの今後数年間の方向性を大きく左右することになりそうです。

引用:HOOPSRUMORS

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