シカゴ・スカイのスター選手エンジェル・リースが、今シーズンの低迷ぶりについて辛辣な批判を浴びています。特にスポーツメディアの重鎮スキップ・ベイレス氏からの指摘は、WNBAファンの間で大きな議論を呼んでいます。
リースの今シーズンの成績は確かに期待を下回っています。7試合を通じて平均9.1得点、12.3リバウンドを記録していますが、得点は昨シーズンから4.5点も減少しています。
リバウンド数はリーグトップを維持しているものの、より深刻な問題はフィールドゴール成功率にあります。
最も懸念すべきは、リースの30.9%という極めて低いフィールドゴール成功率です。これは昨シーズンから約10%も低下しており、昨年の時点でも広く批判されていた数字からさらに悪化している状況です。
この統計的な事実が、ベイレス氏の厳しい評価の根拠となっています。
6月10日放送の「The Skip Bayless Show」で、ベイレス氏はリースのパフォーマンスについて容赦ない分析を展開しました。
特に、負傷で欠場中のケイトリン・クラークがいないインディアナ・フィーバーとの試合での出来について、「エンジェルは合計でたった4得点、7投中2本しか決められなかった」と数字を挙げて批判しました。
ベイレス氏の指摘で最も印象的だったのは、リースのシュートフォームに対する辛辣な評価です。
「何度かドライブして3、4フィートの距離から無謀なシュートを放ったが、リムを3、4フィート外れた。まるでバスケットボールをやったことがないかのように、あまりにもぎこちなく見えた」
という表現は、プロ選手に対する評価としては極めて厳しいものでした。
試合中にスカイのポイントガード、コートニー・バンダースルートがACL断裂の重傷を負い、チームの攻撃が停滞したという状況についても言及しましたが、ベイレス氏は、
「それでも、エンジェルはお粗末に見えた。いつものように。正直に言って、この成功率は信じられないほど悪い」
と手厳しい評価を下しました。
一方で、ベイレス氏はリースのリバウンド能力については一定の評価を示しました。しかし、その後に続いた言葉は更に厳しいものでした。
「リバウンドを見るためにお金を払う人がいるかどうかは分からない。ケイトリンがいないフィーバー相手にたった4得点しか取れず、しかもそれが笑えるほどひどい内容だったなら、WNBAの爆発的な視聴率向上にケイトリンと同じくらい貢献しているとは言えない」
という指摘は、リースの商業的価値についても疑問を呈したものでした。
最後にベイレス氏は、
「エンジェル・リースのリバウンドを見るために親に試合に連れて行ってもらいたいと頼む子供がいるかどうか分からない」
と締めくくり、エンターテイメント性の観点からも厳しい評価を下しました。
これらの批判は確かに厳しいものですが、数字に基づいた客観的な事実に根ざしています。プロスポーツの世界では結果がすべてであり、特にWNBAが注目度を高めている現在、スター選手により高いパフォーマンスが求められるのは当然のことかもしれません。
リースにとって今シーズンは正念場となりそうです。
優れたリバウンド能力を持つ彼女が、得点面でも安定した成績を残せるかどうかが、今後のキャリアにとって重要な分岐点となるでしょう。
ベイレス氏の厳しい言葉も、究極的にはリースのさらなる成長を期待してのものかもしれません。
引用:YARDBARKER

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