インディアナ・フィーバーのスターガード、ケルシー・ミッチェルにとって、2025年シーズンのスタートは決して順調ではありませんでした。
最初の6試合で平均16.3得点を記録していたものの、フィールドゴール成功率はわずか38.7%、3ポイント成功率は29.0%と、キャリア平均(フィールドゴール42.6%、3ポイント37.8%)を大きく下回る数字でした。
しかし、スターガードのケイトリン・クラークが大腿四頭筋の負傷で欠場し、チームが苦戦を強いられる中で、ミッチェルは見事な復活劇を演じました。
直近2試合では平均20.5得点、3.5リバウンド、2.5アシストを記録し、フィールドゴール25投中12成功、3ポイント13投中5成功という効率的なシューティングを見せています。
この素晴らしいパフォーマンスがWNBAから大きな評価を受けました。火曜日、ミッチェルは東カンファレンス週間最優秀選手に選出されたのです。
ステファニー・ホワイト・ヘッドコーチは練習中にチームにこのニュースを伝えました。
「おめでとう、東カンファレンス週間最優秀選手」とホワイトコーチが発表すると、ミッチェルは完全に驚いた様子でした。
「何か悪いことをしたのかと思いました」とミッチェルはチームメイトたちの歓声の中で語りました。この瞬間は、彼女がいかに謙虚で、このような栄誉を期待していなかったかを物語っています。
フィーバーはこの心温まる瞬間をツイッター/Xで共有しました。
「ヘッドコーチのステファニー・ホワイトとチームが今日のシュートアラウンド後にケルシー・ミッチェルを驚かせ、彼女がWNBA東カンファレンス週間最優秀選手に選ばれたことを祝いました」
この受賞は、ミッチェルがチームの困難な状況において真のリーダーシップを発揮したことを示しています。クラークという絶対的なエースが不在の中で、ミッチェルは責任を負い、チームを支える重要な役割を果たしました。シーズン序盤の低迷から見事に立ち直り、本来の実力を発揮したのです。
ホワイトコーチがサプライズでこのニュースを伝えたことも印象的です。
これは単なる個人の栄誉の発表を超えて、チーム全体で選手の成功を祝う文化を表しています。ミッチェルの驚きと謙虚な反応も、彼女のキャラクターとチーム内での立ち位置を良く表していました。
インディアナは依然としてクラークの復帰を待っている状況です。クラークは火曜夜のアトランタ・ドリーム戦には出場せず、大腿四頭筋の負傷は改善しているものの、2週間以上プレーしていないため、チームは彼女が再びコートに立つ前に試合感覚を取り戻すことを望んでいます。
この状況こそが、ミッチェルの今回の活躍をより価値あるものにしています。チームのエースが不在という困難な状況で、彼女は個人的な低迷を乗り越え、チームを牽引する存在として立ち上がりました。
週間最優秀選手という栄誉は、そのような彼女の努力と成長に対する正当な評価と言えるでしょう。
ホワイトコーチとチームメイトたちによるサプライズ発表は、フィーバーというチームが単なる選手の集まりではなく、互いを支え合う家族のような存在であることを示しています。
このような温かいチーム文化が、困難な時期を乗り越える原動力となっているのかもしれません。
引用:YARDBARKER

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