大学時代の活躍
ソニア・シトロンは、米国ノートルダム大学で4年間主力としてプレーし、在学中数々の賞を受賞しました。
1年生(2021–22シーズン)ではACC(アトランティック・コースト・カンファレンス)の新人賞を受賞し、2年生の2022–23シーズンには早くもオールACCファーストチームに選出されました。3年生ではオールACCセカンドチームに入り、最終学年の2024–25シーズンには平均17.3得点をマークしてチームを牽引し、再びオールACCファーストチームに加えてACCオールディフェンシブチームにも選ばれています。
大学で安定した活躍を続けたシトロンは、着実に実力を伸ばしていきました。
WNBAドラフトとプロキャリア
2025年のWNBAドラフトにおいて、シトロンは全体3位指名でワシントン・ミスティクスに入団しました。ガードとスモールフォワードの両方をこなす身長約185cmのウイングプレイヤーであり、プレシーズンから先発として起用されるなど高い期待を受けています。
新人シーズン開幕時点でミスティクスは若手中心の再建期にあり、シトロンも即戦力としてチームに貢献する存在となっています。
国際大会での経験
シトロンはアメリカ合衆国のユース代表として国際大会でも活躍しました。
2019年、チリで開催されたFIBA U16女子アメリカ選手権ではアメリカ代表の一員として金メダルを獲得し、平均13.3得点の活躍で大会のベスト5(オールトーナメントチーム)に選出されています。
さらに2021年のFIBA U19女子ワールドカップでも金メダルを獲得し、同大会で平均13.7得点・7.3リバウンドを記録しました。これらの国際舞台での経験により、若いうちから勝負強さと高い競技レベルを発揮しています。
最近のニュース
シトロンのWNBAデビュー戦は2025年5月16日のアトランタ・ドリーム戦でした。この試合で19得点を挙げる華々しいデビューを飾り、フィールドゴール6本中6本成功という高確率のシュート成功率を記録しています。
また、相手エースのライネ・ハワードのパスを空中で奪って速攻からレイアップを決めるハイライトプレーも披露しました。非常に効率的な得点でチームの94–90の勝利に貢献し、そのTrue Shooting成功率は約98.5%にも達してWNBA新人史上最高と話題になりました。
ファンもこの活躍に沸き、新人2人(シトロンとチームメイトのキキ・イリアフェン)が同じ試合で二桁得点を記録したのは1999年以来という快挙とともに、SNS上でも大きな注目を集めています。
続く5月18日のコネチカット・サン戦でもシトロンは15得点を挙げ、試合終盤の残り30秒弱でレイアップからファウルを誘ってフリースローも沈める3点プレーを決め、88–85の接戦に勝利をもたらしました。
新人ながら勝負どころで物怖じしないプレーを見せるその強気な姿勢で、シトロンは早くもクラッチプレイヤーとしての資質を示しています。
シーズン序盤から得点の安定感も際立っており、開幕から7試合連続で二桁得点を記録しました。これは新人としてチーム史上2番目に長い連続記録となっています。
さらにシトロンは開幕7試合で通算100得点に達し、2025年ドラフト同期の新人の中では最も早い到達となりました。同じ期間で3ポイントシュートも12本成功させており、この数字は新人選手中でリーグトップです。
こうした活躍により、平均二桁得点を維持するシトロンはチームに欠かせない戦力となっています。
また、ミスティクスのヘッドコーチはシトロンを含む新人たちについて「自信に満ちていて非常にコーチしやすい。今後は他チームのスカウティングでも要注意の存在になるだろう」と評しており、プロの舞台に速やかに適応している点が高く評価されています。
出典:ESPN、Sports Illustrated、The Next、ワシントン・ミスティクス公式サイトほか。

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