好調チームの意外な決断
2025年WNBAシーズンで6勝4敗という好スタートを切っているフェニックス・マーキュリーが、日曜日に衝撃的なロスター変更を行いました。WNBA公式の取引ページによると、チームは元1巡目指名選手のヘイリー・ジョーンズをウェイブしたことが発表されました。
この決断は、シーズン序盤で予想外の好調さを見せているマーキュリーにとって、将来を見据えた戦略的な判断と考えられます。
ヘイリー・ジョーンズのWNBAキャリア
アトランタ・ドリーム時代(2023-2024)
ジョーンズは2023年のWNBAドラフトでアトランタ・ドリームから1巡目指名を受けた有望株でした。しかし、プロレベルでの実績は期待を下回るものでした。
ルーキーシーズン(2023年):
- 出場:40試合(先発6試合)
- 平均成績:3.7得点、2.4リバウンド、2.3アシスト
2年目(2024年):
- 出場:40試合(先発24試合)
- 平均成績:3.9得点、2.2リバウンド、2.1スティール
フェニックス・マーキュリー時代(2025年)
2025年にマーキュリーに移籍したジョーンズでしたが、わずか4試合の出場でウェイバー通告となりました。
マーキュリーでの成績:
- 出場:4試合
- 平均成績:2.3得点、2.0リバウンド、1.0アシスト
潜在能力は評価されるべき選手
身長6フィート1インチ(約185cm)のジョーンズは、ガードとフォワードの両ポジションをこなせる万能性を持っています。この多様性は確実にリーグ内の他チームの注目を集めるでしょう。
6月に多くのチームがユーロバスケット出場で選手を失う中、ジョーンズは貴重なフリーエージェントとして浮上する可能性があります。彼女は単なる数週間の契約以上の価値を証明できる選手かもしれません。
再起のチャンス
わずか24歳という若さを考えれば、1〜2チームがジョーンズとシーズン残り期間の契約を結ぶ決断を下すかもしれません。結局のところ、彼女が2023年に1巡目指名を受けたのには理由があるのです。
ジョーンズは潜在能力を秘めており、WNBA優勝候補チームにとって差を生む存在となるか、再建中のチームの将来において重要な役割を果たす可能性があります。
マーキュリーの前進
ジョーンズを手放したフェニックス・マーキュリーは、今後も前進を続けていきます。ブリトニー・グライナーをドリームに失い、ダイアナ・タウラジが引退した後、2025年キャンペーンへの期待は不透明でした。
しかし、オフシーズンにサトウ・サバリーとアリッサ・トーマスの両選手を獲得したマーキュリーは、なんとか成功を収めています。
西カンファレンス2位の実力
フェニックスは現在、西カンファレンス順位で2位に位置しており、9戦全勝の無敗ミネソタ・リンクスのみが上位にいます。マーキュリーにとって、控えめに言っても強いスタートを切ったと言えるでしょう。
今後の展望
フェニックスの次の試合は水曜日の夜、ダラス・ウィングスとの対戦が予定されています。マーキュリーは地元フェニックスのファンの前で、2025年シーズン7勝目を狙います。ティップオフは東部時間午後10時に予定されています。
ジョーンズの再就職先は?
一方、ヘイリー・ジョーンズにとって、これは新たなスタートのチャンスでもあります。1巡目指名の実績と万能性を武器に、彼女を必要とするチームが現れる可能性は十分にあります。特に:
- 優勝候補チーム: 控えの戦力として即戦力を求めるチーム
- 再建中チーム: 若い才能を長期的に育成したいチーム
- 怪我人の多いチーム: 緊急補強が必要なチーム
ヘイリー・ジョーンズの物語はここで終わりではありません。むしろ、真の才能を開花させる新たな環境を見つける機会として、このウェイバー通告が転機となる可能性もあるのです。

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