シカゴ・スカイにとって衝撃的な出来事が起きました。
6月7日のインディアナ・フィーバー戦第1クォーターで、ベテランガードのコートニー・バンダースルートが非接触での膝の負傷を負ったのです。バンダースルートが倒れた瞬間、多くの人が最悪の事態、すなわちACL損傷を恐れました。
その恐れは6月8日に現実となりました。スカイが公式Xで発表した内容によると、「コートニー・バンダースルートは昨日MRI検査を受け、6月7日のインディアナ戦で負った右前十字靭帯(ACL)断裂が判明しました。
バンダースルートは2025年WNBAシーズンの残り全てを欠場し、手術を受けることになります」
バンダースルートの離脱により、スカイの控えポイントガードの筆頭はルーキーのヘイリー・バン・リスとなりました。
6月10日のメディア対応で、バン・リスはバンダースルートのシーズン終了負傷を受けて、自身の役割が拡大する可能性について語りました。
「私にできる最善のことは、それに対して興奮することです。その瞬間への恐れ、それを怖がることと最大限戦い、遠ざけることができれば、自由で緩やかなプレーができ、自分らしいプレーができると思います」
とバン・リスは、バンダースルートの負傷による自身の役割増加の可能性について質問されて答えました。
「大学時代、これこそが私がやってきたことでした。困難な状況でチームを率いて前に出ました。だから、これが私の専門分野だということに興奮しています。次のレベルでそれができるかどうか見てみましょう。本当に挑戦的で、とてもとても困難になることは分かっています。でも、それに対してポジティブな態度を保ち続ける限り、自分がどのように振る舞えるかについて良い感覚を持っています」
とバン・リスは続けました。
「何が用意されているかは分かりません。バンダースルートの負傷が私がより多くプレーすることを意味するのか、私の役割が全く変わるのかは必ずしも分かりませんが、エネルギッシュに前に出て、チームにもう少し貢献する意欲はあります」
スカイのタイラー・マーシュ・ヘッドコーチによると、バンダースルートの負傷は困難な状況ですが、ロッカールームの結束を強めたとのことです。
マーシュコーチは、バン・リスの成長が加速されることになるが、アリエル・アトキンスとレイチェル・バンハムも時折ボールハンドリングを担当すると述べています。
バン・リスの言葉からは、突然の重責を前にしても前向きな姿勢を保とうとする強い意志が感じられます。
「恐れと戦う」という表現は、ルーキーとしてプロの世界で突然大きな役割を求められることの心理的プレッシャーを率直に表現したものです。
しかし、同時に大学時代の経験への自信も示しており、困難な状況でのリーダーシップ経験が今回の挑戦への準備となっていることが伺えます。
興味深いのは、バン・リスが具体的な役割の変化について確証を持っていないことを認めながらも、チームに貢献する準備ができていることを明確に示していることです。
この謙虚さと前向きさのバランスは、若い選手が困難な状況に直面した時の理想的な心構えと言えるでしょう。
6月10日のニューヨーク・リバティ戦でのバン・リスの出場時間は、チームが今後彼女をどのように活用していくかを示す重要な指標となります。
バンダースルートという経験豊富なベテランの穴を埋めることは容易ではありませんが、バン・リスの大学時代の実績と現在の心構えを考えると、この困難な状況が彼女のプロキャリアにとって大きな飛躍の機会となる可能性があります。
スカイにとっては痛手となるバンダースルートの長期離脱ですが、若手選手の成長機会という側面もあります。バン・リスがこの挑戦をどのように乗り越えるかが、チームの今後の運命を大きく左右することになりそうです。

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