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リバティとリンクスの完璧なスタート:印象ほど凄くない可能性とその理由

圧倒的な開幕8連勝

2025年WNBAシーズンは、ニューヨーク・リバティとミネソタ・リンクスにとって華々しいスタートとなっています。両チームともに開幕から8試合全勝という完璧な成績を収めており、この調子が続けば2年連続でWNBAファイナルで激突することは避けられないように思えます。

ニューヨークは2024年チャンピオンのタイトル防衛への意気込みを、既にスター揃いのロスターをさらに強化する天才的な補強で示しました。

特にナターシャ・クラウドがコネチカット・サンからのトレード以降、ファンを喜ばせる一連の印象的なパフォーマンスを見せています。平均10得点、6.6アシスト、1.9スティールを記録し、初のWNBA東カンファレンス週間最優秀選手賞を受賞しました。

一方リンクスでは、スーパースターフォワードのナフィーサ・コリアーの継続的な成長が、ニューヨークからチャンピオンシップの王座を奪い返そうとする復讐ツアーの原動力となっています。

28歳の彼女は平均25.1得点、8.7リバウンド、2.1スティールという驚異的な数字を記録し、ラスベガス・エイセズのフランチャイズスター、A’ja ウィルソンからMVP賞を奪取する野心を抱いています。

数字が物語る圧倒的優位性

リバティとリンクスは2025年、コートの両端で非常に効率的なプレーを見せています。平均得点差はそれぞれ+19点と+10.1点を記録し、この結果として2024年のWNBAプレーオフファイナリスト2チームは結果面で他を寄せ付けない存在となっています。

主要統計

  • ニューヨーク・リバティ: 8戦全勝、平均得点差+19点
  • ミネソタ・リンクス: 8戦全勝、平均得点差+10.1点

しかし、これらの信じられない戦績が純粋にエリートなパフォーマンスだけの産物ではないという議論も可能です。

スケジュールの「甘さ」という現実

ニューヨークとミネソタのパフォーマンスの破壊的な性質は否定しようがありませんが、ファンはシーズン終盤の予想を立てる前に、両チームのスケジュールの強度に注目すべきでしょう。

リバティのスケジュール分析

これまでの8試合のレギュラーシーズンのうち、王者リバティが対戦した勝率5割以上のチームはわずか1チームのみです。それは2025年シーズン開幕戦でバークレイズ・センターでラスベガス・エイセズを92-78で下した試合でした。この試合ではブリアナ・スチュワートが25得点でチームをリードしました。

リンクスのスケジュール分析

同様に、ミネソタも現在勝率5割以上の成績を持つチームと対戦したのは1チームのみ:フェニックス・マーキュリーです。2025年キャンペーン中に2回対戦し、リンクスは5月31日に74-71で僅差の勝利を収め、6月4日には22点差をつけて65-88で圧勝しました。

今後の展望も楽観的

両チームのスケジュールは、次の試合でもより困難になる様子はありません:

  • ミネソタ: 6月8日(日)にダラス・ウィングス(1勝8敗)とアウェイで対戦
  • ニューヨーク: 6月11日(水)にシカゴ・スカイ(2勝4敗)とホームで対戦

真の実力が問われる大一番

どちらのチームのサポーターも、リバティとリンクスの間の魅力的な再戦を目撃するまで苦悶の待機を強いられることになります。この試合は7月30日(水)まで予定されていません。

これはヘビー級同士の戦いとなり、2025年チャンピオンシップに挑戦する準備がどれだけできているかの真の評価を示すことになるでしょう。

冷静な視点で見る必要性

確かに両チームの8連勝は印象的ですが、その成果を正しく評価するためには文脈を理解することが重要です:

  1. 対戦相手の質: 勝率5割以上のチームとの対戦がそれぞれ1チームのみ
  2. 今後のスケジュール: 当面は比較的「楽な」相手との対戦が続く
  3. 真のテスト: 7月30日の直接対決まで待つ必要がある

この分析は両チームの実力を否定するものではありません。むしろ、シーズンが進むにつれてより困難な対戦相手と向き合った時に、真の強さが試されることを示唆しています。

リバティとリンクスがこの勢いを維持し、より手強い相手との対戦でも同じレベルのパフォーマンスを発揮できるかどうかが、2025年チャンピオンシップレースの鍵となるでしょう。

引用:HIGH POSTHOOPS

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