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NBAオフシーズン分析:オーランド・マジックの今後の展望

暗黒時代からの華麗なる復活

オーランド・マジックにとって、2012-13シーズンから2021-22シーズンまでの10年間は、まさに暗黒時代でした。この期間中、9シーズンで勝率5割を大きく下回り、唯一の勝り越しシーズンである2018-19年でさえ42勝40敗という成績でした。

しかし、2020-21シーズンに思い切ったリビルドを決断。ニコラ・ブチェビッチ、アーロン・ゴードン、エバン・フルニエといった主力選手をトレードで放出し、未来への投資を始めました。

この決断が功を奏し、2021年のドラフトでブチェビッチトレードで得た8位指名権でフランツ・ワグナーを獲得。さらに2022年のドラフト抽選に勝利し、全体1位でパオロ・バンケロを指名しました。

バンケロ加入前の2021-22シーズンは22勝60敗という惨憺たる成績でしたが、彼の新人シーズンには34勝まで向上。2

023-24シーズンには47勝35敗でプレーオフに進出し、1回戦でクリーブランド・キャバリアーズと7試合の熱戦を繰り広げました。

若い才能あふれるコア選手たち、大学チームのような結束力、そして堅実な守備を武器に、2024-25シーズンにはさらなる飛躍が期待されていました。

怪我に泣いた2024-25シーズンの現実

しかし現実は厳しく、マジックは41勝41敗の成績でプレーイン・トーナメントを経て7位シードを獲得。1回戦では王者ボストン・セルティックスに1-4で敗退しました。期待を下回った最大の要因は、主力選手の相次ぐ怪我でした。

パオロ・バンケロはシーズン5試合目で腹筋断裂、フランツ・ワグナーは12月に兄と同じ怪我を負傷、モリッツ・ワグナーはACL断裂でわずか30試合の出場となりました。

3人の主力選手の合計出場数はわずか141試合、3人が同時に出場したのは6試合のみという異常事態でした。

フランツ・ワグナーは怪我をする前まで、初のオールスター選出やオールNBAチーム入りの有力候補として素晴らしいパフォーマンスを見せていただけに、その後の展開は非常に残念でした。

怪我以外にも課題がありました。ケンテイビアス・コールドウェル・ポープは期待された補強選手だったが、チームになじめず物足りないシーズンとなり、ウェンデル・カーター、ジョナサン・アイザック、コール・アンソニーらの成績が低下。

ジェット・ハワード(2023年ドラフト11位)は出場機会が限られ、出場時も苦戦しました。

希望に満ちた未来への展望

それでも、マジックの未来は明るいと言えます。東カンファレンスの競争が激化する中、適切な補強と怪我の回復があれば、来シーズンは真の優勝候補になる可能性を秘めています。

今オフシーズンの最重要課題は、パオロ・バンケロとのルーキー・スケール延長契約です。5年間の最大契約、さらに来シーズンの成績次第で「ローズ・ルール」が適用され、サラリーキャップの25%から30%への増額の可能性もあります。

オーランド・マジックは確実に正しい方向に向かっています。長い暗黒時代を経て、ようやく光が見えてきました。

主力選手の健康維持と適切な補強があれば、近い将来、東カンファレンスの有力候補として名乗りを上げることでしょう。

バンケロ、フランツ・ワグナー、ジェイレン・サグスを中心とした若いコアは、NBAの未来を担う可能性を秘めています。マジックファンにとって、久しぶりに希望に満ち溢れた時代が到来したと言えるでしょう。

引用:HOOPSRUMORS

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