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WNBA伝説のキャンディス・パーカー、クラークとリースの比較論に苦言「リンゴとオレンジを比べるようなもの」

ケイトリンとエンジェルはりんごとオレンジ。月とスッポン。


WNBAの伝説的選手キャンディス・パーカーが、ケイトリン・クラークとエンジェル・リースを絶えず比較する風潮に対して異議を唱えました。

この二人のスター選手の比較論について、パーカーは「リンゴとオレンジを比べるようなもの」と表現し、建設的でない議論だと指摘しています。

大学時代から続くライバル関係

クラークとリースの大学時代のライバル関係は、両選手がインディアナ・フィーバーとシカゴ・スカイにそれぞれドラフトされ、充実したルーキーイヤーを過ごしたことでWNBAにも持ち込まれました。この季節、クラークがリースに対してフラグラント・ファウルを犯したことで両チーム間の諍いが勃発し、再び両者間のドラマが表面化しました。

女子バスケットボールに前例のない注目を集めた注目度の高い選手として、二人は自然と同じ話題で語られ、公平であるかどうかに関わらず、互いに比較されることになります。昨年の新人王争いは、クラークがリースと戦い、最終的にはシーズンの大部分で接戦だった戦いから抜け出したことで、この議論にさらに燃料を追加しました。

パーカーの率直な見解

しかし、WNBAの伝説キャンディス・パーカーは、二人を分ける絶え間ない議論に反発しました。

「それはリンゴとオレンジを比べるようなものだと思います」

とパーカーは「Spolitics」ポッドキャストで語りました。

「ケイトリン・クラークとエンジェル・リース、私たちは一体何をしているのでしょうか?彼らはマジックとバードの比較をするのが好きですが、まあ、彼らは似たポジションでプレーしていました。バードはポイントガードではありませんでしたが、ガードポジションでプレーしていました。少なくとも何らかの形でマッチしています。これは?私たちは何をしているのでしょうか?私はそれに巻き込まれません。比較には興味がありません」

パーカーの指摘は的確です。

クラークは主にポイントガードとしてプレーし、ゲームをコントロールし、アシストを量産する選手です。

一方、リースはフォワード/センターとしてペイントエリアで活動し、リバウンドと内側での得点に特化しています。

二人のプレースタイルと役割は根本的に異なります。

両選手の現在の状況

クラークは2025年シーズンをわずか4試合でストップしました。大腿四頭筋の負傷を負い、アイオワ大学1年生時代に遡る185試合連続出場記録が途切れました。しかし、2年目のWNBAキャンペーンは素晴らしいスタートを切っていました。4試合で平均19得点、6リバウンド、リーグ最高の9.3アシストを記録していました。

一方、リースは今年最初の7試合でフィールドゴール成功率が30.9%まで低下し、ルーキー時代の38.0%から大幅に下がったことで批判を受けました。

多産なリバウンダーである彼女は依然として1試合平均12.3リバウンドを記録していますが、2024年に魅了したダブルダブルペースには届いていません。彼女の2年目のスランプには、ペイント内での低効率と、制限エリア内でのシュート成功率の大幅な低下が含まれています。

建設的な視点の必要性

「エンジェルが改善できること、彼女が置かれている状況で改善するであろうことがたくさんあると思います」とパーカーは述べました。

「そして、ケイトリン・クラークは、1年目でも、フロアジェネラルとしての能力という点でそれを成し遂げたと思います」

パーカーの発言は、両選手を対立的に比較するのではなく、それぞれの強みと成長の可能性に焦点を当てる重要性を示しています。クラークは優れたゲームメーカーとしての才能を発揮し、リースは支配的なリバウンダーとしての地位を確立しています。

歴史的な文脈での理解

クラークとリースは、プロの舞台に到着する前にNCAAトーナメントで2度対戦し、2年間のシリーズを1勝1敗で分け合いました。リースのLSUチームは2023年の全国選手権でクラークのアイオワチームを破り、2024年のエリート8では結果が逆転しました。

この歴史的な背景を考慮すると、両選手の関係性は競争的でありながらも、女子バスケットボール全体の発展に大きく貢献していることが分かります。パーカーの指摘するように、両選手を不当に比較するのではなく、それぞれが異なる方法でスポーツに与える影響を評価することが重要です。

パーカーの「リンゴとオレンジの比較」という表現は、スポーツメディアとファンに対する重要なメッセージです。異なるポジション、異なるスキルセット、異なる役割を持つ選手を強制的に比較することは、両選手の真の価値を理解することを妨げる可能性があります。代わりに、それぞれの独自の貢献を認識し、女子バスケットボールの発展における彼らの役割を称賛することが、より建設的なアプローチと言えるでしょう。

引用:CBS SPORTS

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