試合展開
シアトル・ストームは6月11日(現地)に本拠地でミネソタ・リンクスと対戦し、94-84で勝利してリンクスに今季初の黒星をつけました。
ストームは第1クォーターから相手ディフェンスの隙を突いて32点を奪う猛攻を見せて主導権を握り、第2クォーターにはリンクスが反撃して前半は49-48とリンクスが1点リードで折り返しました。
第3クォーター序盤、リンクスは11-1のランで一気に11点のリードを奪い、残り6分47秒にはナフィーサ・コリアーの3点プレーで60-49とします。
しかしその後、ストームが約8分半にわたって26-6の猛攻を仕掛け、第4クォーター残り8分07秒にはスカイラー・ディギンズのショットで75-66と逆転に成功しました。
リンクスも粘りを見せ、第4クォーター終盤残り1分07秒にケイラ・マクブライドがこの日5本目の3ポイントを沈めて85-84と再び1点差まで追い上げます。
しかしタイムアウト明けの残り46秒、シアトルのエリカ・ウィーラーが勝負を決める3ポイントシュートを沈め、そこからストームが連続9得点で試合を締めくくりました。終盤にはリンクスのシュートがショットクロック直前で無効となる場面もあり(ビデオ判定でリンクスの得点が取り消し)、最後はウィーラーが立て続けに3ポイントシュートとフリースローを決めてリードを広げ、ストームが10点差をつけて勝利しています。
注目選手とスタッツ
この試合ではストームの先発全員が二桁得点を記録しました。ネカ・オグミケが21得点・10リバウンドのダブルダブルを達成し、エリカ・ウィーラーも20得点・9アシストと活躍してチームを牽引しています。
スカイラー・ディギンズが18得点・6アシスト、エジー・マグベガーが13得点・8リバウンド、ギャビ・ウィリアムズも12得点・8リバウンド・7アシストと続き、攻守にバランスの取れた貢献を見せました。
チーム全体ではフィールドゴール成功率56.5%、アシスト30本を記録し、いずれもリンクスにとって今季対戦相手の最高値となっています。
一方、リンクスではエースのコリアーがゲーム最多の25得点に9リバウンド・5アシストをマークしました。マクブライドも3ポイントシュートを5本沈めて19得点・6アシストと奮闘し、アラナ・スミスが14得点・6リバウンド、ブリジット・カールトンも11得点を記録しています。
この試合まで9連勝と絶好調だったリンクスでしたが、守備面でこの日は相手を止めきれず、シアトルにインサイドから50得点を許すなど苦戦しました。
試合後のコメント
リンクスのシェリル・リーブ・ヘッドコーチは試合後、シアトルは自分たちのアイデンティティを見事に発揮していたと述べ、相手がペイント内で50点も奪い、求めるものを手に入れようとする意志と決意は自分たちをはるかに上回っていたと守備の不出来を嘆きました。
エースのコリアーも今日のディフェンスは基準に達していなかったとし、シアトルにそれを存分に突かれ、相手は準備万端で臨んできたが自分たちはそうではなかったと肩を落としています。
一方、勝利したストームの主将ネカ・オグミケは試合前にあのチーム相手にはミスをしてはいけないと確認していたとし、前半は非常にハイスコアな展開だったが、ディフェンスを引き締めてテンポをコントロールし、一つ一つのプレーに集中することで流れに対応でき、これはチームにとって正しい方向への大きな一歩だとチームの成長を語りました。
また、終盤に大車輪の活躍を見せたエリカ・ウィーラーも自分たちのために試合を組み立てることが大切だったとし、練習で取り組んできたことを遂行でき、試合間に十分な練習時間を確保できたことで集中して臨め、その成果が今日は表れたと勝因を振り返っています。

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