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ペジャ・ストヤコビッチがフォックス・トレードの裏側を暴露:リッチ・ポールが制限した選択肢

元キングススターが明かす衝撃的な真相

サクラメント・キングスのレジェンド、ペジャ・ストヤコビッチが「NBA Out of Bounds Podcast」に出演し、ディアーロン・フォックスのトレードに関してリッチ・ポールについて衝撃的な証言を行いました。

元NBAスターの口から語られたのは、エージェントの影響力がいかにチームの選択肢を狭めるかという現代バスケットボール界の複雑な現実でした。

「フォックスのエージェントであるリッチ・ポールからの指示があったようだ。彼は重要な役割を果たし、どの選手がどこにトレードされるべきかについてチームを脅迫した」

とストヤコビッチは率直に語りました。この発言は、エージェントの権力がチーム運営にどこまで浸透しているかを浮き彫りにしています。

さらに彼は具体的な動きについても言及しました。

「彼はフォックスをスパーズに連れて行き、同じく彼のクライアントであるザック・ラビーンをサクラメントに連れてきた」

この一連の動きは、単純なトレードではなく、綿密に計算されたエージェントの戦略的な采配だったことを示唆しています。

ビジネス機会の制限という深刻な問題

ストヤコビッチの最も重要な指摘は、このプロセスがキングスに与えた経済的な損失についてでした。

「このやり方により、彼はサクラメントをビジネスの観点から制限した。もしNBAの他のチームと同じような話し合いができていれば、フォックスとのトレードでより多くの利益を得ることができたであろう」

この証言は、現代NBAにおけるエージェントの影響力が単なる契約交渉を超えて、チーム間の取引構造そのものを左右するレベルに達していることを示しています。

リッチ・ポールという一人のエージェントが、複数のスーパースター選手を抱えることで、リーグ全体のトレード市場をコントロールできる立場にあるという現実は、競争の公平性という観点から深刻な問題を提起しています。

キングスにとって、フォックスは長年にわたってフランチャイズの顔となってきた選手でした。そのような重要な資産をトレードする際に、本来であれば30チーム全てが競争相手となり得るはずです。

しかし、エージェントの介入により選択肢が人為的に制限されることで、チームが最大限の価値を引き出せない状況が生まれています。

スパーズでの新たなスタート

現在、フォックスはサンアントニオ・スパーズで新たなキャリアをスタートさせています。手術からの回復も順調で、5対5の練習やコンタクトプレーもクリアしており、来シーズンに向けての準備は万全です。

「調子は良い。手術はうまくいった。許可も出たので、少し5対5をプレーしたし、コンタクトもこなした。来年は準備万端だ」

とフォックス自身が語っています。

興味深いのは、フォックスがヒューストン・ロケッツとの将来的な可能性について問われた際の反応です。

「分からない。今取り組んでいることに本当に集中していて、今いる場所にいることに専念している」

と、慎重な姿勢を見せています。

彼はまた、サクラメントからトレードされる前にロケッツとの接触は全くなかったことも明らかにしました。

「全くない。実際、ロケッツの誰とも話したことがない。特に、俺がドラフトされた2017年の時点で、彼らはリーグでも最高のチームの一つだったからだ」

フォックスは2025-26年シーズンに3710万ドルを稼ぐ予定で、これはサクラメントで署名した5年1億6300万ドルの最大延長契約の最終年となります。8月初旬には、サンアントニオで4年2億2900万ドルの延長契約を結ぶ資格を得ます。

この夏の延長契約についての楽観度を問われたフォックスは、「間違いなくそうなることを望んでいる」と答えており、スパーズでの長期的なコミットメントに前向きな姿勢を示しています。

ペジャ・ストヤコビッチの証言は、現代NBAの構造的な問題に光を当てました。優秀なエージェントが複数のスター選手を代理することで生まれる権力の集中は、リーグの競争バランスに深刻な影響を与える可能性があります。フォックスのケースは、その具体的な事例として記録されることになるでしょう。


引用:HOOPSHYPE

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