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シアトル・ストームの株式が3億2500万ドル評価で売却、WNBAの爆発的成長を反映

新たな投資家の参入と驚異的な評価額上昇

シアトル・ストームファミリーに新たな顔ぶれが加わりました。WNBAチームのオーナーたちが最近、フランチャイズの小規模な株式を3億2500万ドルの評価額で売却し、これはチームの株式の約1.5%に相当すると、木曜日のSporticoレポートによって報告されました。

ストームは買い手の名前を明かしていませんが、チームは3人の新しい投資家がオーナーシップグループに加わったことを確認しました。2人の個人がグループから離脱し、3人目がチームでの株式を減らしました。

3人のシアトルの女性実業家が率いるForce 10 Hoopsは、2008年に買収してからストームを所有しています。当時、Force 10は100万ドルでフランチャイズを購入しました(価格は1000万ドルと報告されていましたが)。

新しい評価額は、近年のWNBAの爆発的な成長を反映しています。

過去の評価額推移が示すWNBAの急成長

この評価額の変遷は、WNBAの驚異的な成長を物語っています。2008年の買収時から現在までの約17年間で、チームの価値は実に325倍に増加したことになります。

2024年には、ストームは15人の新しい投資家から2100万ドルを調達し、評価額を1億5100万ドルに押し上げました。この時点でも相当な成長でしたが、最新の3億2500万ドルという評価額は、わずか1年でさらに2倍以上の増加を示しています。

この急激な評価額上昇の背景には、WNBAの人気急上昇、メディア露出の増加、スポンサーシップの拡大、そして女子スポーツ全般への投資家の関心の高まりがあります。

特に最近のケイトリン・クラーク現象などにより、WNBAへの注目は過去最高レベルに達しています。

女子スポーツチームとしての歴史的な評価額

興味深いのは、先月ニューヨーク・リバティが4億5000万ドルのポストマネー評価額でリミテッド・パートナーシップの株式を売却したことです。これは女子スポーツチームとしては過去最大の評価額となりました。

ストームの3億2500万ドルという評価額は、リバティには及ばないものの、それでも女子スポーツ界では異例の高さです。これは、WNBAチーム全体の価値上昇を示す重要な指標となっています。

この評価額の上昇は、単に投機的なバブルではなく、実際のビジネス成長に基づいています。WNBA全体のテレビ視聴率向上、チケット売上の増加、マーチャンダイジング収益の拡大、そしてスポンサーシップ契約の充実など、複数の収益源が同時に成長していることが背景にあります。

投資家構成の変化と将来への展望

今回の取引では、3人の新しい投資家がオーナーシップグループに加わる一方で、2人が離脱し、1人が持分を減らしました。この動きは、投資家間での見解の違いや、それぞれの投資戦略の変化を反映している可能性があります。

新しい投資家の参入は、ストームにとって新たな専門知識、ネットワーク、そして資本へのアクセスを意味します。これらの要素は、チームの競争力向上、ファン体験の向上、そして収益基盤の多様化に寄与する可能性があります。

Force 10 Hoopsのリーダーシップの下で、ストームは単なるバスケットボールチーム以上の存在として、コミュニティと文化の中心的役割を果たしてきました。今回の評価額上昇は、その努力が財務的にも報われていることを示しています。

WNBAと女子スポーツ全般の継続的な成長を考慮すると、ストームの評価額は今後さらに上昇する可能性があります。これは、女子スポーツへの投資が単なる社会的責任ではなく、実際に収益性の高いビジネス機会であることを証明する重要な事例となっています。

引用:YARDBARKER

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