ボストン・セルティックスは現在、2つの困難な目標を同時に達成しなければならない状況に直面しています。一つは急上昇する年俸総額を抑制すること、もう一つはスター選手ジェイソン・テイタムがアキレス腱負傷で離脱している中でも東カンファレンスのトップ争いに残ることです。
セルティックスにとって現実的にこの両方を達成することは非常に困難ですが、それでもテイタムの代役となる型破りな選択肢を模索し、コスト効率が良く、期待以上のコートでのパフォーマンスを発揮し、最終的には2025-26シーズン以降もチームに残れる可能性がある選手を見つけることは可能です。
こうした背景を考えると、セルティックスのジョー・マズラ ヘッドコーチが最近海外でナイジェル・ヘイズ=デイビスを視察していたことは驚くことではありません。
ユーロリーグで開花した元NBAプレーヤー
ヘイズ=デイビスは元ウィスコンシン大学のスター選手で、2017-18年にレイカーズ、キングス、ラプターズで短期間のNBA経験を積んだ後、ヨーロッパに渡ってスター級のキャリアを築いてきました。
彼は特に最近、目覚ましい活躍を見せています。イスタンブールでのユーロリーグ・ファイナルフォーでフェネルバフチェの一員としてMVPを受賞し、今週チームをリーグ優勝に導きました。
フェネルバフチェのゼネラルマネージャーであるデリア・ヤニエルは、ヘイズ=デイビスと、グリズリーズの元2巡指名選手タリック・ビベロビッチに対してNBAから大きな関心が寄せられていることを認めました。
「ナイジェル・ヘイズ=デイビスとタリック・ビベロビッチに対してNBAから非常に真剣な関心があります」
とヤニエルは語りました。
「彼らが私たちと続けてくれることを願っていますが、もし『NBAで挑戦したい』と言うなら、私たちは彼らの邪魔はしません。」
魅力的な能力とNBAでの成功可能性
ヘイズ=デイビスは小柄なパワーフォワードで、2022年からフェネルバフチェに所属しており、ユーロリーグで平均16.8得点、トルコリーグで13.7得点を記録しています。
NBAチームにとって特に注目すべきは、彼が素晴らしい3ポイントシュート能力を開発していることです。ヨーロッパでのキャリア通算3ポイント成功率は39.5%、今シーズンのユーロリーグでは42.3%という優秀な数字を残しています。
この3ポイント能力の向上は、現代NBAにおいて極めて重要な要素です。セルティックスのような3ポイントシュートを多用するチームにとって、ヘイズ=デイビスのようなストレッチフォワードは非常に価値のある存在となり得ます。
テイタムのアキレス腱負傷による長期離脱は、セルティックスにとって大きな痛手ですが、同時にヨーロッパで成長した選手たちに新たな機会を提供する可能性もあります。
ヘイズ=デイビスがユーロリーグMVPとして証明した能力は、彼がNBAでも成功できる可能性を示唆しており、セルティックスにとって理想的な「掘り出し物」となるかもしれません。
コスト効率と即戦力の両方を求めるセルティックスにとって、ヘイズ=デイビスのような経験豊富で成熟した選手の獲得は、チームの短期的な競争力維持と長期的な財政健全性の両方に貢献する可能性があります。

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