NBAファイナルに到達することだけでも十分に困難です。1回でもタイトルを獲得することはさらに困難を極めます。しかし、NBAファイナルで一度も負けたことがないとしたらどうでしょうか?これこそ、まさにレジェンドが作られる要素なのです。
リーグ史上、チャンピオンシップシリーズに少なくとも3回出場してこの主張ができる選手は31人います。彼ら全員がチャンピオンシップでの主役だったわけではありませんが、それでも極めて印象的な偉業であることに変わりはありません。
最も驚異的な記録を持つのは、ジョン・ハブリチェック、KC・ジョーンズ、トム・サンダースの3人で、いずれもボストン・セルティックスで8勝0敗という完璧な記録を誇ります。
8勝0敗の驚異的記録保持者たち
ジョン・ハブリチェック(ボストン・セルティックス)は1963年から1976年まで8回のNBAタイトルを獲得しました。ファイナルでの平均成績は21.7得点、7.4リバウンド、4.1アシストで、フィールドゴール成功率42.1%という数字を残しています。彼はセルティックスの黄金時代を支えた中心選手の一人として、その名を歴史に刻んでいます。
KC・ジョーンズも同じく8勝0敗の記録を持つレジェンドです。1959年から1966年まで8年連続でタイトルを獲得するという、現代では考えられないような偉業を成し遂げました。ファイナルでの平均成績は6.5得点、2.5リバウンド、3.5アシストと控えめな数字ですが、彼の貢献は統計では測れない部分にありました。
トム・サンダースもまた8勝0敗の記録保持者で、1961年から1969年までの期間に8つのタイトルを獲得しました。平均10.5得点、6.4リバウンド、フィールドゴール成功率46.1%という堅実な成績で、チームの勝利に大きく貢献しました。
現代のレジェンドたち
マイケル・ジョーダン(シカゴ・ブルズ)は6勝0敗という完璧な記録で、多くの人が史上最高の選手と認める存在です。1991年から1998年まで2度の3連覇を達成し、ファイナルでの平均成績は33.6得点、6.0リバウンド、6.0アシストという圧倒的な数字でした。フィールドゴール成功率48.1%、3ポイント成功率36.8%も記録しています。
スコッティ・ピッペンもジョーダンと共に6勝0敗の記録を誇ります。ファイナルでの平均19.0得点、8.3リバウンド、5.9アシストという万能ぶりを発揮し、ジョーダンの完璧なパートナーとして機能しました。
ロバート・オーリーは特異な存在で、3つの異なるチーム(ヒューストン・ロケッツ、ロサンゼルス・レイカーズ、サンアントニオ・スパーズ)で7勝0敗という記録を残しています。1994年から2007年まで7回のタイトルを獲得し、「ビッグ・ショット・ロブ」の愛称で親しまれました。
特別な記録を持つ現代選手
興味深いことに、比較的最近の選手でも完璧な記録を持つ者がいます。パトリック・マッコウは3勝0敗の記録を持ち、ゴールデンステート・ウォリアーズで2017年、2018年、トロント・ラプターズで2019年にタイトルを獲得しました。
これらの選手たちの記録は、個々の才能だけでなく、素晴らしいチームワークと、勝利への執念がいかに重要かを物語っています。NBAファイナルで無敗であり続けることは、運と実力、そしてタイミングの完璧な組み合わせが必要な、まさに伝説的な偉業なのです。
引用:HOOPSHYPE

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