NBAの歴史において最も激しいライバル関係の一つとして語り継がれるポール・ピアースとコービー・ブライアント。両者は殿堂入りを果たした偉大な選手で、キャリアの絶頂期にNBAファイナルで2度対戦しています。
「ストレスフル」だったマンバとの対戦
最近、ピアースがFS1の番組「Speak」でブライアントとの対戦について率直に語りました。その内容は、コービーの存在がいかに圧倒的だったかを物語っています。
「もし一言で表現するなら、ただ一言で言うとすれば…コービーとの対戦はストレスフルでした。眠れなくなるほどでした。なぜなら、今度はマンバと対戦するのですから。ジョーダンの再来と…マンバの目を見たとき、ジョーダンの反映を見ました」
この発言からは、ピアースがコービーをマイケル・ジョーダンと同格の存在として認識していたことがうかがえます。「マンバの目にジョーダンの反映を見た」という表現は、コービーが持っていた勝負師としての迫力と威圧感を如実に表しています。
2008年の雪辱と2010年の復讐
ピアースとセルティックスは2008年にブライアントとレイカーズを破りました。特に印象的だったのは6月12日の試合で、セルティックスが24点差からの大逆転を演じ、シリーズを3勝1敗としたゲームでした。
この試合でピアースは20得点、ケビン・ガーネットが16得点11リバウンド、レイ・アレンが19得点9リバウンド、ジェームス・ポージーが18得点を記録する活躍を見せました。
しかし、ブライアントは2010年に復讐を果たしました。2010年6月17日、レイカーズはセルティックスを第7戦で83-79で破り、2008年の敗戦の雪辱を果たして連覇を達成しました。これはレイカーズにとって16個目のチャンピオンシップでした。
コービーの偉大な記録
ブライアントは20年間のキャリアをすべてレイカーズで過ごした稀有な選手でした。18回のオールスター選出、5回のチャンピオンシップ、そして2008年のMVPに輝いています。
特に印象的だったのは、4試合連続で65得点、50得点、60得点、50得点を記録したという驚異的なパフォーマンスです。その月の平均は40得点6リバウンド5アシストという圧倒的な数字でした。
ピアースの証言は、コービー・ブライアントがいかに特別な存在だったかを改めて浮き彫りにしています。ライバルとして対戦した選手だからこそ語ることができる、コービーの真の凄さを感じ取ることができる貴重な証言と言えるでしょう。
「ストレスフル」という一言に込められた敬意と畏怖の念は、コービー・ブライアントというレジェンドの偉大さを物語る最高の賛辞かもしれません。
引用:YARDBAKER

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