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サバリー躍動でフェニックスがラスベガスを撃破


試合展開

2025年6月15日、ミケロブ・ウルトラ・アリーナで行われたラスベガス・エーシズ対フェニックス・マーキュリー戦は、マーキュリーが76-70で勝利いたしました。立ち上がりは両軍ともシュートタッチが良く、第1クォーターを20-20の同点で終えます。

試合が動いたのは第2クォーター。マーキュリーはサトゥ・サバリーがトップから連続で3ポイントとドライブを決め、さらにセカンドユニットのサミ・ウィトコムが外角で加点し、ハーフタイムを43-39とリードして折り返しました。

後半はディフェンスの強度が増し、両チームとも得点が伸び悩む展開となります。第3クォーターはマーキュリーが17得点にとどまったものの、エーシズのアウトサイドを徹底的に封じ、点差を保ったまま最終クォーターへ。

第4クォーター序盤、ジャッキー・ヤングの連続得点でエーシズが一時1ポゼッション差まで詰め寄りますが、マーキュリーはアリッサ・トーマスの巧みなゲームメイクでシュートチャンスを演出し、残り1分を切ってサバリーが冷静にフリースローを沈めて勝負を決定づけました。

エーシズは終盤の3ポイントがことごとくリングに嫌われ、逆転の糸口をつかめないままタイムアップとなりました。

注目選手とスタッツ

マーキュリーのサトゥ・サバリーがゲーム最多の22得点をマークし、リバウンド6本も記録する堂々の活躍でした。

アリッサ・トーマスは12得点・12アシストのダブルダブルでオフェンスをけん引し、サミ・ウィトコムが14得点(うち3ポイント4本)でベンチから大きなインパクトを残しました。チーム全体ではターンオーバー13本に抑え、終盤の要所を締めた守備が光っています。

エーシズではチェルシー・グレイがチーム最多20得点を挙げ、ジャッキー・ヤングも15得点を記録しましたが、アージャ・ウィルソン不在のフロントラインを突かれリバウンド面で劣勢を強いられました。チーム全体のフィールドゴール成功率は35.9%にとどまり、特に第2クォーターの失速が最後まで響く形となりました。

試合後のコメント

マーキュリーのナターシャ・アドナー・ヘッドコーチは、

「サバリーのシュートセレクションが素晴らしかった。彼女がスペースを広げてくれたおかげでアリッサがゲームを作りやすくなった」

と手応えを語りました。サバリー本人は、

「仲間がパスを回してくれたおかげでリズムに乗れた。最後までアグレッシブに攻め続けた結果」

と笑顔で振り返り、トーマスは、

「ターンオーバーを抑えたことが勝因。ボールを大切に運べば私たちはどことでも戦える」とチームの成熟度に言及しています。

一方、敗れたエーシズのニコール・プラウマーダー代行ヘッドコーチは、

「後半のディフェンスは機能したが、オフェンスでミスが多過ぎた。ウィルソン不在を言い訳にせず、リバウンドとセカンドチャンスを改善したい」

とコメント。チェルシー・グレイは、

「チャンスはあった。自分たちのショットを決め切れなかったのがすべて」

と悔しさをあらわにし、次戦へ向けて修正を誓いました。

今回の勝利でマーキュリーは西地区2位を堅持し、エーシズは5割に後退。両チームともプレーオフ争いが激化する中で、今後の直接対決がさらに重要度を増しそうです。

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