試合展開
ウィントラスト・アリーナで行われた一戦は、開始直後からシカゴがテンポよく得点を重ね、第1クォーターを26-11と大きくリードします。前半終了時点でも44-32とワシントンは12点のビハインドを背負いました。
しかし後半に入ると展開が一変します。第3クォーター、サイクスのスリーポイントと速攻で20-4のランを作り、クォーター合計24-12で一気に同点。最終クォーターも勢いは衰えず、シトロンとオースティンがインサイドで加点し、守備ではリースとカルドーソを封じ込めました。終盤にフリースローで突き放したワシントンが79-72で逆転勝利を収めています。
注目選手とスタッツ
- ブリトニー・サイクス:32得点5アシスト3スティール。後半だけで21得点を挙げ、オフェンスの中心となりました。
- ソニア・シトロン:13得点9リバウンド3アシスト。リバウンドとドライブでセカンドチャンスを量産。
- シャキーラ・オースティン:9得点9リバウンド2ブロック。ゴール下でカルドーソを2度ブロックし、リムプロテクターとして存在感を示しました。
- シカゴ側のハイライトはカルドーソの18得点10リバウンドとリースの17得点10リバウンド5アシスト。とはいえ第3クォーター以降のフィールゴールは30%台にとどまりました。
全体ではワシントンが3P成功率46.7%(7/15)と高精度を維持し、リバウンドでも32-31と互角以上。ターンオーバーは16とやや多かったものの、速攻からの得点で失点を補いました。
試合後のコメント
試合後にサイクスは、守備のギアを上げた第3クォーターが潮目を変えたと振り返り、チームとして「速い展開を維持することが勝因だった」と強調しました。
シドニー・ジョンソンHCは「ハーフタイムでボールプレッシャーとリムアタックを徹底したことが奏功した」と語り、12点差を跳ね返した選手たちを称賛しています。
一方シカゴのタイラー・マーシュHCは「後半のオフェンス停滞とリバウンド対応が課題」と反省点を挙げ、次戦へ向けた修正を誓いました。
まとめ
この勝利でワシントンはシーズン4勝7敗とし、コミッショナーズカップではイースト下位脱出へ弾みを付けました。サイクスを軸にシトロンやオースティンが役割を全うするバランスが整い、終盤のクロージング力も向上しています。
シカゴは4勝8敗となり、リースとカルドーソのインサイドは健在ながら、試合終盤の失速をどう立て直すかが今後の鍵となりそうです。

WNBA FAN BLOG運営者/バスケットボールジャーナリスト
WNBA・NBAをこよなく愛し、バスケットボール歴30年以上。特にWNBAの魅力を日本に広げるため、2025年5月に WNBA FAN BLOG をスタートしました。試合結果や選手情報だけでなく、独自の視点による戦術分析や選手インタビュー、海外ニュースの速報翻訳まで幅広くカバーしています。
現在、日本国内では数少ないWNBA専門メディアとして、最新ニュースをどこよりも速く正確にお届けすることをミッションにしています。
得意分野
試合分析・戦術解説
選手のデータ分析(EFF、PER など)
海外ニュース速報翻訳(英語 → 日本語)
サイト目標
日本最大の WNBA 情報ポータルサイト構築
日本のバスケットボールファンコミュニティ作り
関連 SNS アカウント
X(Twitter):@WNBAJAPAN
フォローしてWNBA の最新情報をキャッチしてください!