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ケルシー・ミッチェル:インディアナ・フィーバーの得点王が歩むキャリアの軌跡

ケルシー・ミッチェルは、1995年11月12日生まれのアメリカ出身女子バスケットボール選手で、WNBAのインディアナ・フィーバーに所属するポイントガード兼シューティングガードです。

2018年のWNBAドラフトで全体2位指名を受けてプロ入りし、以来フィーバー一筋でプレーしている抜群の得点感覚を持つスコアラーとして知られています。

飛躍の2024年シーズンとコアプレイヤー指定

2024年シーズンにかけて、ミッチェルはキャリア最高の活躍を見せ、平均19.2得点と自己最高の得点を記録しました。新人スターのケイトリン・クラーク加入も追い風となり、チームは2016年以来7年ぶりにプレーオフ進出を果たしました。ミッチェル自身も2023年・2024年と2年連続でWNBAオールスターに選出され、2024年のオールスターゲーム本戦では13得点をマークしています。

2024年シーズン後半では特に印象的な記録を樹立しました。8月16日から9月1日にかけて7試合連続20得点以上という球団新記録を達成し、その間の9月1日には敵地で36得点を爆発させて勝利に貢献しました。この36得点は自身のキャリア2番目かつ球団史上2番目の高得点でした。

さらに注目すべきは、チームメイトのクラークと共にシーズン100本以上の3ポイントシュートをそれぞれ成功させたことです。同一チームの2選手が同一シーズンに3ポイントシュート100本超えを達成するのはWNBA史上初の快挙となりました。

2025年シーズン開幕前、フリーエージェントとなったミッチェルに対し、フィーバーはコアプレイヤー指名を行い、チームが独占交渉権を得てスーパーマックス契約で残留させました。

フィーバーのGMアンバー・コックスは「ミッチェルはフランチャイズの礎となる存在」であり「7シーズンもの低迷期を耐えてきた彼女に、今後訪れる成功をぜひ味わってほしい」と語り、チームへの貢献と今後の飛躍に期待を示しています。

歴史的な大学キャリアとプロでの成長

ミッチェルは2014年から2018年までオハイオ州立大学でプレーし、大学女子バスケットボール界において歴史的な活躍を遂げました。1年生から全試合先発に名を連ね、平均24.9得点・4.2アシストという驚異的な成績を残し、新人シーズンの873得点はNCAA女子の1年生記録として歴代2位の数字でした。

4年間通算で3,402得点を積み上げて卒業時点でNCAAディビジョンI女子歴代2位のスコアラーとなり、3ポイントシュートでも在学中に通算497本を沈めてNCAA女子歴代最多記録を打ち立てました。また、79試合で通算2,000得点に到達したのはNCAA女子史上最速のペースでした。

プロ入り後も着実に成長を続け、2018年の新人シーズンから毎年のように得点力を向上させてきました。2020年には短縮シーズンながら平均17.9得点でリーグ全体6位の得点ランキングに入り、2022年には当時自己最高の平均18.4得点・4.2アシストをマークしました。開幕から153試合連続出場というリーグ最長の鉄人記録も継続していました。

コート内外でのリーダーシップと社会貢献

身長5フィート8インチと女子選手としては小柄ながら、爆発的な得点力とシュート力で知られるミッチェルは、外角からのシュートレンジが非常に広く、大学時代にNCAA歴代最多の3ポイント成功数を記録したその射程はプロでも健在です。

ポイントガードとしてボール運びやゲームメイクもこなし、試合状況に応じて1番と2番の両方を務めるコンボガードでもあります。

長年低迷するチームにあっても腐ることなくエースとして牽引し続けたメンタルの強さとリーダーシップも高く評価されており、ミッチェルは2023年にWNBAのドーン・ステーリー・コミュニティ・リーダーシップ賞を受賞しています。コミュニティ活動への積極的な参加などコート外での貢献も含め、チームの模範的存在となっています。

また、WNBAオフシーズンには積極的に海外リーグにも参戦しており、エジプト、イスラエル、スペイン、中国などでプレー経験を積んでいます。2023年には3×3バスケットボールのアメリカ代表としてFIBA 3×3アメリCupに出場し、金メダルを獲得するなど、その活動範囲は多岐にわたっています。

2023年には母校オハイオ州立大学のスポーツ殿堂入りも果たし、大学とプロの両方でその功績が認められています。フィーバーの新時代を象徴する存在として、ミッチェルの今後の活躍に注目が集まっています。

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