試合展開
試合はミケロブ・ウルトラ・アリーナで行われました。シアトルは第1クォーターを23-21で先取したものの、第2クォーター終盤にジャッキー・ヤングとA’jaウィルソンに連続得点を許し、ハーフタイムには38-45と逆転を許します。第3クォーター中盤には最大11点差(49-60)まで広げられましたが、ネカ・オグミケとスカイラー・ディギンズが15-4のランを演出して終盤に同点へ。64-63で最終クォーターに入ると、残り2分55秒にエリカ・ウィーラーの3ポイントとレイアップ、ディギンズのプルアップ、オグミケのレイアップで9-2のスパートを決め、88-81と突き放しました。ラスベガスは終盤にフィールドゴール0/3、ターンオーバー2と失速し、シアトルが逃げ切りました。
注目選手とスタッツ
- ネカ・オグミケ:25得点12リバウンド2スティール。第3クォーターだけで12得点を挙げ、逆転の原動力となりました。
- スカイラー・ディギンズ:24得点6アシスト。要所のプルアップとドライブで守備を切り裂きました。
- ガビー・ウィリアムズ:18得点12リバウンドでキャリア初のダブルダブル。トランジションの推進力が光りました。
- エリカ・ウィーラー:17得点、うち10得点を第4クォーターで記録し、クラッチタイムを支配しました。
- ラスベガス側ではジャッキー・ヤングが22得点、ウィルソンが22得点14リバウンドで復帰戦の存在感を示し、ジュエル・ロイドが古巣相手に15得点、ルーキーのアリーヤ・ナイが自己最多タイ13得点をマークしました。
フィールドゴール成功率はラスベガス47.5%、シアトル46.5%と僅差でしたが、フリースローでシアトルが13/16(81.3%)と高精度を維持し、ペイント内得点でも38-28と上回りました。ラスベガスはリバウンドで37-30と優位に立ちながらも、終盤のターンオーバーとフリースロー失策(14/21)が響いた形です。
試合後のコメント
オグミケは「ビハインドでも慌てず、守備とリバウンドでリズムをつくれたことが逆転につながりました」と振り返りました。ディギンズは「ペースを落とさずに攻め続け、全員でボールをシェアできた」とチームバスケットを強調。
ノエル・クインHCは「第3クォーター終盤の守備強度が勝敗を分けた」と選手たちを称えました。ラスベガスのベッキー・ハモンHCは「終盤のショットセレクションとターンオーバーが課題。
ウィルソンの復帰は大きいが、周囲との連携を深めたい」と語っています。
シアトルは11勝目(シーズン8勝5敗)を挙げ、西地区3位をキープ。オグミケ、ディギンズに加え、ウィリアムズとウィーラーが攻守でステップアップし、終盤の勝負強さが際立ちます。ラスベガスは5勝7敗で3連敗。ウィルソン復帰で戦力は整ったものの、リード時のゲームマネジメントとクロージングの修正が急務となりそうです。

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