NBAオフシーズンが本格化する中、ケビン・デュラントを中心としたトレード噂が業界全体に大きな影響を与えています。まさに最初の重要なドミノとなる取引ですが、実際の動きはNBAファイナル第7戦後まで待つことになりそうです。
ジュルー・ホリデーも巻き込む大型マルチチーム取引の可能性
現在トレード市場で最も注目されているのはケビン・デュラントですが、ジュルー・ホリデーも2番目に大きな存在感を示しています。セルティックスは給与総額の削減が必要で、ホリデーが移籍候補として挙がっています。
興味深いことに、デュラントとホリデーが同じ巨大なマルチチーム取引に含まれる可能性が浮上しています。ESPNのザック・ロウ氏は自身のポッドキャストで次のように語りました:
「私が注目しているのはジュルー・ホリデーです。デュラント関連の3チーム間取引について、かなり幅広い議論が行われており、その中でホリデーがどこかに移籍する可能性があると聞いています。」
ホリデーは以前、デイミアン・リラードの大型取引の一部としてボストンに移籍し、2024年の優勝に大きく貢献しました。同様の複雑な取引が再び起こる可能性があります。
デュラントが市場をコントロール
デュラントは希望移籍先としてヒューストン・ロケッツ、サンアントニオ・スパーズ、マイアミ・ヒートを挙げており、これまでのところ市場を上手くコントロールしています。
残り契約1年(5470万ドル)という状況で、延長契約の拒否によって実質的にレンタル選手となるリスクを武器に交渉力を保っています。ESPNのブライアン・ウィンドホースト記者は「彼は市場を制限することで、自身のトレード価値を意図的に下げ、希望するチームへの移籍を実現しようとしています」と分析しています。
各チームの現状
サンアントニオ・スパーズ: デビン・バッセルを中心とした提案を行っていますが、サンズの要求額には遠く及ばず、オファーを引き上げる気配はありません。
ヒューストン・ロケッツ: ジャバリ・スミス・ジュニアを中心とした提案で、市場価格の下落を辛抱強く待っている状況です。
マイアミ・ヒート: 21歳のセンター、ケル・エル・ウェアを取引に含めることを拒否しており、交渉が難航しています。タイラー・ヒーローとバム・アデバヨも当然移籍対象外のため、サンズは複数の1巡指名権を要求しています。
サンズの要求と各チームの反応
サンズはデュラント取引の見返りとして、2025年の高順位1巡指名権を求めています。候補としては:
- トロント・ラプターズ(9位)
- ヒューストン・ロケッツ(10位)
- サンアントニオ・スパーズ(14位)
- ミネソタ・ティンバーウルブズ(17位)
- マイアミ・ヒート(20位)
ただし、ラプターズは中心選手ヤコブ・ペルトルの移籍を拒否するなど、各チームとも慎重な姿勢を見せています。
その他の注目ポイント
コディ・マーティンへの関心
フェニックスのコディ・マーティンに多くのチームが興味を示しており、デュラント取引の直接的または間接的な要素として機能する可能性があります。
ウィザーズのドラフト戦略
ワシントン・ウィザーズは6位と18位の指名権を使ってトップ5に上がり、ポイントガードの獲得を目指しています。理想はディラン・ハーパーですが、現実的にはジェレマイア・フィアーズが候補となっています。
まとめ
デュラント移籍を巡る状況は複雑さを増しており、単純な1対1の取引ではなく、複数チームが絡む大型取引になる可能性が高くなっています。各チームの思惑が交錯する中、最終的にどのような形で交渉がまとまるかが注目されます。
NBAファイナル終了後、いよいよ本格的な動きが始まることになりそうです。
引用:NBCSPORTS

WNBA FAN BLOG運営者/バスケットボールジャーナリスト
WNBA・NBAをこよなく愛し、バスケットボール歴30年以上。特にWNBAの魅力を日本に広げるため、2025年5月に WNBA FAN BLOG をスタートしました。試合結果や選手情報だけでなく、独自の視点による戦術分析や選手インタビュー、海外ニュースの速報翻訳まで幅広くカバーしています。
現在、日本国内では数少ないWNBA専門メディアとして、最新ニュースをどこよりも速く正確にお届けすることをミッションにしています。
得意分野
試合分析・戦術解説
選手のデータ分析(EFF、PER など)
海外ニュース速報翻訳(英語 → 日本語)
サイト目標
日本最大の WNBA 情報ポータルサイト構築
日本のバスケットボールファンコミュニティ作り
関連 SNS アカウント
X(Twitter):@WNBAJAPAN
フォローしてWNBA の最新情報をキャッチしてください!