11年間コネチカット・サンでプレーしてきたアリッサ・トーマスが、今シーズンからフェニックス・マーキュリーに移籍して大ブレイクしています。新しいチームでの初年度とは思えないほどの完璧なチームワークを見せ、WNBAから「今シーズン最高のファシリテーター」として公式認定されました。
新天地での驚異的な適応力
トーマスのマーキュリー移籍は、ブリトニー・グライナーの退団により経験豊富な選手が必要となったチーム事情が背景にありました。しかし、蓋を開けてみれば彼女の加入は大成功。まるで10年間一緒にプレーしてきたかのような息の合ったプレーを披露しています。
今シーズン33試合での成績は平均14.4得点、7.2リバウンド、8.9アシストと、まさにオールラウンドな活躍。フィールドゴール成功率53.2%という高効率も光ります。5度のオールスター選出の実績は伊達ではありません。
リーグ最多アシストを記録
トーマスの今シーズン最大の話題は、何と言ってもそのパス能力です。WNBAが発表した週間統計で、彼女は堂々の総アシスト数89本でリーグトップに立ちました。
注目すべきは、アシストランキング上位陣の中で唯一のフロントコート選手であることです。通常、アシスト数を稼ぐのはポイントガードやシューティングガードといったバックコート選手の専売特許。フォワードの選手がここまでゲームメイクに長けているのは極めて珍しいケースです。
WNBAも公式SNSで「アリッサ・トーマスが総アシスト数89本でトップに立ちました!」と彼女の功績を讃えました。
連続二桁アシストの偉業
さらに驚くべきは、トーマスが4試合連続で10アシスト以上を記録していることです。これは並大抵のことではありません。新加入のサトゥー・サバリーやカーリア・コッパーといった得点力のある選手たちとの連携が、見事にハマっている証拠です。
チームとしても彼女の価値を十分に理解しており、オールスター投票への協力をファンに呼びかけています。
「アリッサ・トーマスは1試合平均9.0アシストでリーグ首位です。5試合欠場したにも関わらず、総アシスト数81本でもリーグトップ。フィールドゴール成功率は53%を記録しています。これこそオールスター選手。これこそマーキュリー・バスケットボールです」
得点以上に価値のある存在
トーマスは決して大量得点を狙うタイプの選手ではありません。しかし、だからこそ彼女の価値は計り知れないものがあります。チーム全体のオフェンスを組み立て、味方を活かすプレーに徹する姿勢は、真のチームプレーヤーの証です。
マーキュリーの11勝4敗という好成績も、間違いなく彼女の貢献があってこそ。アシスト王という個人タイトルも手の届くところにあり、新天地での初年度としては申し分のない結果を残しています。
オールスター選出への期待
今年のWNBAオールスター戦への選出も現実味を帯びてきました。これまでの実績に加え、今シーズンのパフォーマンスを考えれば、選出されない理由はないでしょう。
32歳のベテランが新しい環境で新たな武器を開花させるというのは、スポーツ界でもそう多くないこと。アリッサ・トーマスの挑戦は、年齢を重ねても成長し続けることの素晴らしさを教えてくれています。
マーキュリーファンにとって、こんなに頼もしい司令塔を迎えられたことは最高の幸運です。シーズン後半戦でも、彼女のマジックパスから生まれる得点シーンに期待が高まります。
引用:YARDBARKER

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