オクラホマシティ・サンダーで初のNBAタイトルを手にしたアイザイア・ハーテンシュタインが、優勝後のシャンパンセレモニーについて面白いエピソードを明かしました。経験豊富なベテランでありながら、NBA式の祝い方には戸惑いがあったようです。
目次
シャンパンの開け方を知らなかった優勝者たち
試合後、記者からシャンパンでの祝賀について尋ねられたハーテンシュタインは、率直に答えました。
「僕たちの誰もシャンパンの開け方を知りませんでした。アレックス・カルーソがやり方を教えてくれて、とても助かりました」
この発言は、若いサンダーの選手たちにとって初のNBAタイトルであることを象徴する微笑ましいエピソードです。経験豊富なカルーソが、チームメイトたちにシャンパンの正しい開け方をレクチャーする姿は、まさにベテランの貫禄と言えるでしょう。
リトアニア時代の「シンプルな」祝い方
ハーテンシュタインはさらに興味深い比較を披露しました。2017年にリトアニアのザルギリス・カウナスで優勝した際の祝い方について、こう振り返っています。
「リトアニアで優勝した時は、みんなただ強いテキーラを飲んだだけでした」
この対比は、NBA文化とヨーロッパバスケットボール文化の違いを如実に表しています。NBAの華やかなシャンパンセレモニーと、リトアニアのストレートで飾り気のない祝い方。どちらも勝利の喜びを表現する方法ですが、そのスタイルは大きく異なります。
家族との特別な瞬間
優勝セレモニーでは、ハーテンシュタインの息子が眠り続けていたという微笑ましい場面もありました。父親の人生最大の瞬間に、幼い息子は夢の中だったのです。これもまた、家族を大切にするハーテンシュタインらしいエピソードです。
ファイナルでの貢献
ハーテンシュタインは今回のNBAファイナルで重要な役割を果たしました。特にゲーム7では:
- ハーフコートでのプレッシャーディフェンス
- 重要なリバウンド
- インサイドとペリメーターの両方でのディフェンス
- 試合終盤の決定的なティップイン
これらのプレーがサンダーの初優勝に大きく貢献しました。
国際経験が生きたNBAキャリア
ハーテンシュタインの経歴は国際色豊かです。ドイツ出身の彼は、リトアニア、G-League、そして複数のNBAチームでプレーしてきました。この多様な経験が、今回のサンダーでの成功につながったと言えるでしょう。
サム・プレスティGMに口説き落とされてニューヨーク・ニックスからサンダーに移籍した彼は、チームの化学反応において欠かせない存在となりました。
文化の架け橋としての役割
今回のエピソードは、ハーテンシュタインが単なる優秀な選手以上の存在であることを示しています。異なる文化でのバスケットボール経験を持つ彼は、チーム内で若い選手たちに様々な視点を提供する貴重な存在です。
「リトアニアではテキーラを飲んだだけ」という発言は、表面的には面白いエピソードですが、実は彼の豊富な国際経験と、それを自然体で語れる人柄を表しているのです。
新時代サンダーの象徴
ハーテンシュタインの存在は、新時代のサンダーを象徴しています。若いタレントに経験豊富なベテランが加わり、国際的な視野を持ったチーム作りが功を奏した結果が、今回の優勝でした。
シャンパンの開け方を教わりながらも、リトアニアでの質素な祝い方を懐かしむ。そんなハーテンシュタインの人柄が、チームの結束力を高める要因の一つだったのかもしれません。
NBA初タイトルを手にした31歳のベテランが見せた素顔は、勝利の価値は祝い方ではなく、共に戦った仲間との絆にあることを教えてくれています。
引用:HOOPSHYPE

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