デンバー・ナゲッツが組織の大幅な改革を断行しました。バスケットボール・オペレーション部門の執行副社長にベン・テンザーを任命し、ミネソタ・ティンバーウルブズから引き抜いたジョン・ウォレスを選手人事担当の執行副社長として新たに迎え入れたのです。
シーズン終盤の大激震
この人事発表の背景には、シーズン終盤に起きた衝撃的な出来事がありました。マイケル・マローンHCとカルビン・ブースGMが相次いで解任され、ナゲッツのフロントオフィスは大混乱に陥っていました。
しかし、ナゲッツは迅速に行動を起こしました。デビッド・アデルマンを新HCとして招聘し、今回のテンザー、ウォレス両氏の起用により、バスケットボール部門のリーダーシップ体制を完全に刷新したのです。
新体制の布陣
ベン・テンザー(バスケットボール・オペレーション執行副社長) 既にナゲッツ組織内で重要な役割を担っていたテンザー氏が、今度は全体的なバスケットボール戦略の責任者として昇格しました。
ジョン・ウォレス(選手人事担当執行副社長) ティンバーウルブズから引き抜かれたウォレス氏は、選手のスカウティングや獲得、トレードなど人事面での采配を担当します。
両氏ともジョシュ・クロエンケに直接報告する立場となり、組織の意思決定プロセスも大幅に変更されることになります。
オーナーの期待と信頼
E・スタンリー・クロエンケ・オーナーは声明で次のように述べています。
「ベン・テンザーとジョン・ウォレスを執行副社長として発表できることを非常に嬉しく思います。彼らはフロントオフィスを監督し、デンバー・ナゲッツ・バスケットボールの次の章への突破口を開いてくれるでしょう。ベンとジョンの両名に対して最大限の信頼を寄せています。彼らは既に我々のチームの不可欠な一部であり、彼らの献身と努力を直接知っているからです。彼らの継続的な成長と、このチームに対する彼らのビジョンを楽しみにしています」
他候補者との競合
ナゲッツは今回の人事を決定するまでに、複数の有力候補者との面接を行っていました。マイアミ・ヒートの選手人事担当副社長エリック・アムスラー氏や、ゴールデンステート・ウォリアーズのバスケットボール・オペレーション部長チャック・ヘイズ氏も検討対象に挙がっていたとされています。
激しい競争の中で最終的に選ばれた両氏への期待は大きく、ナゲッツが慎重に人選を進めた結果であることがうかがえます。
新体制への課題と期待
ニコラ・ヨキッチという絶対的なスーパースターを擁するナゲッツにとって、フロント体制の刷新は重要な意味を持ちます。2023年に初優勝を果たしたものの、昨シーズンは期待された結果を残せませんでした。
新しいリーダーシップの下で、チーム編成や戦略面でどのような変化が見られるかが注目されます。特に:
- 選手補強戦略の見直し:ヨキッチを中心とした勝てるチーム作り
- 若手選手の育成方針:ドラフトやトレードでの長期的視点
- サラリーキャップ管理:限られた予算内での効率的な運営
ファンが期待する新時代
マローン、ブース時代の終焉は多くのファンにとって衝撃でしたが、新体制への期待も高まっています。テンザー氏は内部昇格、ウォレス氏は外部からの新風として、それぞれ異なる視点からチーム強化に取り組むことでしょう。
ヨキッチがまだピークを保っている今、新しいフロント陣がどのような手腕を発揮するか。デンバーのファンにとって、来シーズンは新たな希望と期待に満ちたものになりそうです。
引用:ESPN

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