2025年WNBAシーズンが4分の1を経過した今、各チームの現状を振り返ってみましょう。予想通り、ディフェンディングチャンピオンのニューヨーク・リバティと昨シーズンの準優勝ミネソタ・リンクスが最高評価を獲得していますが、その他では多くのサプライズが生まれています。
この成績表は単純な順位や統計だけでなく、シーズン前の期待値と実際のパフォーマンスを総合的に評価したものです。例えば、インディアナ・フィーバーと拡張チームのゴールデンステート・ヴァルキリーズは同じ勝率でも、評価は大きく異なります。
最高評価チーム
ニューヨーク・リバティ:A+(10勝2敗)
オフェンス1位、ディフェンス1位、ネットレーティング1位(+16.2)という圧倒的な数字を叩き出しているリバティ。昨シーズンの優勝から大きな変化もありましたが、ブリアナ・スチュワートとサブリナ・イオネスクの2人がリーグ得点ランキングトップ6に名を連ねるなど、攻守両面で最強チームの貫禄を見せています。
ミネソタ・リンクス:A+(11勝1敗)
昨シーズンのファイナル第5戦で惜敗した悔しさをバネに、今シーズンは明確な動機を持ってプレーしているリンクス。ナフィーサ・コライヤーがMVP最有力候補として素晴らしい活躍を見せ、開幕9連勝を記録するなど圧倒的な強さを誇っています。
新設チームの健闘
ゴールデンステート・ヴァルキリーズ:A(6勝6敗)
新設チームながら既に6勝を挙げ、2008年のアトランタ・ドリーム(初年度4勝)を大きく上回る成績を残しているヴァルキリーズ。ナタリー・ナカセHCが築いた素晴らしいチーム文化と、選手たちの献身的なプレーでエイシーズ、ストーム、フィーバーという強豪を撃破しています。
期待を下回るチーム
インディアナ・フィーバー:B-(6勝6敗)
昨シーズンのプレーオフ進出から一転、今シーズンは優勝争いを目標に掲げていたフィーバー。しかし、ケイトリン・クラークの3週間の欠場をはじめ、主力選手の怪我が相次ぎ、期待を下回るスタートとなっています。ただし、基礎的な指標では好成績を残しており、巻き返しの可能性は十分にあります。
ラスベガス・エーシズ:C-(5勝7敗)
昨シーズンMVPのエイジャ・ウィルソンを擁しながら、期待を大きく下回る成績に終わっているエイシーズ。ジュエル・ロイドとケルシー・プラムのトレードが裏目に出ており、ベッキー・ハモンHCもチームを「軟弱」と批判するなど、問題が山積しています。
注目の個人成績
アリッサ・トーマス(フェニックス・マーキュリー) 新天地で平均8.9アシストでリーグトップを走り、フロントコート選手としては異例のゲームメイク力を発揮しています。
アリッシャ・グレイ(アトランタ・ドリーム) カール・スメスコ新HCのシステムで覚醒し、自己最高となる平均20.2得点、5.2リバウンド、4.2アシストを記録中です。
苦戦チーム
コネチカット・サン:D+(2勝11敗) アリッサ・トーマスら主力選手の大量流出により、リビルドを余儀なくされたサン。今シーズンのネットレーティング-19.7は、リーグ史上最悪レベルの数字です。
ダラス・ウィングス:D-(3勝11敗) ペイジ・ブエカーズの1位指名など話題の補強を行いましたが、アリケ・オグンボワレの不調や怪我人続出で苦戦が続いています。
シーズン後半への展望
4分の1シーズンを終えて、リバティとリンクスの2強体制は変わらないものの、中位争いは非常に混戦となっています。特に拡張チームのヴァルキリーズがプレーオフ圏内に食い込んでいることは大きなサプライズです。
フィーバーやエイシーズといった期待されたチームの巻き返し、そして若手選手たちの成長に注目が集まります。残り3シーズンでどのようなドラマが待っているのか、目が離せません。
引用:CBSSPORTS

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