GOAT論争に終止符を打つべく、マイケル・ジョーダンとレブロン・ジェームズの19歳から40歳までの各年齢でのパフォーマンスを徹底比較した結果が発表され、大きな話題となっています。この画期的な分析は、両者のキャリアを同じ土俵で比較する新たな視点を提供しています。
全22年間の対決結果は、レブロンが13勝9敗でジョーダンを上回るという意外な結果となりました。しかし、詳細を見ると複雑な状況が浮かび上がります。
若手時代はレブロンが圧倒
19歳から21歳までの3年間は、すべてレブロンに軍配が上がりました。大学時代のジョーダンと、既にNBAでプレーしていたレブロンを比較することの公平性には議論の余地がありますが、事実として19歳のレブロンは新人王を獲得し、20歳で既にオールスターになっていました。
特に21歳時のレブロンは平均31.4得点を記録し、MVP投票で2位に入る活躍を見せました。一方のジョーダンは新人として28.2得点という素晴らしい数字を残しましたが、レブロンの2年間のNBA経験の蓄積には及びませんでした。
ジョーダンの黄金期
23歳から29歳までの7年間では、ジョーダンが5勝2敗と優勢でした。この期間には、ジョーダンの最初の3連覇(91-93年)が含まれており、24歳でのMVP・DPOY同時受賞、32歳での72勝10敗という歴史的シーズンなど、伝説的なパフォーマンスが続きました。
27歳時の比較では、両者ともに初優勝を果たした年でしたが、ジョーダンの先進的な数値(VORP 10.8、Win Shares 20.3)がレブロンを上回り、ジョーダンに軍配が上がりました。
レブロンの驚異的な長寿
30歳以降では、ジョーダンの引退やウィザーズ時代の衰えもあり、レブロンが8勝1敗と圧倒しました。31歳での「3-1からの大逆転」でのNBA優勝、37歳での平均30得点など、年齢を感じさせない活躍が続いています。
40歳となった今シーズンでも、レブロンは平均24.4得点、7.8リバウンド、8.2アシストという驚異的な数字を残しており、史上最年長でのオールNBA選出記録を更新する可能性があります。
この比較結果について、分析者は「どちらの結果も自分のGOAT論に都合よく使える」と皮肉を込めてコメントしています。実際、ジョーダンが実際にNBAでプレーした期間のみで比較すると、9勝6敗でジョーダンが優勢になります。
また、ジョーダンが1990年代中期の1年半の引退をしていなかったら、あるいは大学を1年で去っていたらという「if」も議論を複雑にしています。結局のところ、ピーク時の圧倒的な支配力ではジョーダン、長期間にわたる継続的な活躍ではレブロンという従来の見方が、この年齢別比較でも裏付けられた形となりました。
引用:HOOPSHYPE

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