2017年の全米大学選手権優勝、WNBA新人王、オリンピック金メダルを獲得しながらも、長年注目されることのなかった選手がいました。それがアリシャ・グレイです。しかし、2023年にダラス・ウィングスからアトランタ・ドリームへ移籍したことで、すべてが変わりました。
現在、グレイは1試合平均20.1得点でリーグ6位という驚異的な成績を残しています。「アトランタに来てから3年間、私は究極の青信号を得ている感覚です」と彼女は語ります。カール・スメスコ新ヘッドコーチが導入した5アウト・オフェンスシステムにより、選手たちは自由自在にプレーできる環境が整い、グレイの潜在能力が完全に開花したのです。
データが証明した隠れた才能
アトランタ・ドリームのダン・パドーバーGMは、グレイのトレード獲得について次のように語っています。「データと分析モデルすべてが、彼女が極めて過小評価された選手であり、リーグトップ15から20位の実力を持つ選手になれると示していました」
実際、グレイは9年のキャリアで初めてウィーク最優秀選手賞を受賞し、5月には月間最優秀選手にも選ばれました。ワシントン戦では自己最高の32得点を記録し、キャリア初の30得点超えを達成。フランチャイズ史上4位の3ポイント成功数を記録するなど、記録づくしの活躍を見せています。
チーム成績も劇的改善
個人の覚醒だけでなく、チーム全体の成績も劇的に向上しています。アトランタ・ドリームは現在10勝4敗でリーグ4位に位置し、優勝候補として名前が挙がるまでになりました。グレイはウィンシェア（勝利貢献度）でリーグトップの3.2を記録し、MVP候補としても注目を集めています。
「彼女はこのリーグで最も優れた選手の一人です」とインディアナ・フィーバーのステファニー・ホワイトHCは絶賛します。「毎年成長を続け、ゲームを自分のものにする能力がある。本当に対戦が困難な選手です」
パドーバーGMが「フランチャイズの底辺から生命を吹き込む方法を見つけなければならなかった」と振り返るほど低迷していたチームが、今や優勝争いに加わるまでに成長した背景には、グレイの存在が不可欠でした。
「オールスター選出、オールWNBA選出、そして優勝争いです」——グレイが掲げる今シーズンの目標は、もはや夢物語ではありません。データに裏打ちされた才能が、ついに正当な評価を受ける時が来たのです。
引用:YahooSPORTS
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