NBAを離れた数百人の元選手たちにとって、ボールが止まることはありません。Gリーグでの復帰を狙う選手もいれば、世界各地のリーグで愛するスポーツを続けながら生計を立てている選手もいます。彼らの「第二の人生」は、バスケットボールの国際的な広がりを象徴する興味深い現象となっています。
NBAのレギュラーシーズン開始時に契約を結んでいるのはわずか500人程度の選手たちです。毎年数十人のルーキーがリーグに加入する一方で、同じ数の選手たちがリーグから押し出されることになります。では、彼らはどこへ向かうのでしょうか?
Gリーグ – NBA復帰への最後の希望
NBA Gリーグは、多くの元NBA選手にとって最も身近な選択肢です。2024-25シーズンには31チームが参加し、すべてのNBAチームが関連チームを持つシステムが完成しました。ここでは、ボビー・シモンズ、アーロン・ブルックス、パスカル・シアカムといった元Dリーグ選手がNBAで最優秀向上選手賞を受賞した実績があり、クリス・ミドルトンは元Dリーグ選手として初めてNBAオールスターに選出されました。
Gリーグの魅力は、NBAとの直接的なつながりです。2019年からは、まだNBAドラフト資格のない選手向けのセレクト契約も導入され、年収最大12万5000ドルを稼ぐことができるようになりました。これは大学バスケットボールに代わる選択肢として注目を集めています。
世界各地のプロリーグへの挑戦
一方で、多くの元NBA選手は海外のプロリーグで新たなキャリアを築いています。ヨーロッパ、アジア、オーストラリア、南米など、世界中のバスケットボールリーグが彼らの技術と経験を求めています。
特にヨーロッパのリーグでは、元NBA選手が重要な戦力として扱われることが多く、高額な契約を結ぶケースも珍しくありません。スペインのACB、イタリアのセリエA、トルコのBSL、ユーロリーグといった強豪リーグでは、元NBA選手がチームの中核を担っています。
国際化が進むバスケットボール界
現在のNBA選手の約30%が米国外出身であることが示すように、バスケットボールの国際化は急速に進んでいます。これは元NBA選手にとっても好機となっており、彼らのNBAでの経験と技術は世界中で高く評価されています。
2025年のNBAドラフトでも、指名選手の約3分の1が国際選手になると予想されており、バハマ出身のVJエッジコム、南スーダン出身のカマン・マルアッチ、中国の張洋ハンセンなど、多様な国籍の選手が注目を集めています。
新たな物語の始まり
HoopsHypeが追跡している国際およびGリーグ移籍ログは、これらの選手たちがNBAを離れた後も競技を続けていることを示しています。少なくとも1試合以上のNBA公式戦に出場した選手や、NBAチームのドラフト権を持つ選手の動向を網羅的に記録しており、バスケットボール選手のキャリアの多様性を浮き彫りにしています。
元NBA選手たちの「第二の人生」は、単なる引退後の選択肢ではありません。彼らの挑戦は、世界のバスケットボールレベル向上に貢献し、次世代の選手たちにとってのロールモデルとなっています。NBA後の人生もまた、バスケットボールという美しいスポーツの一部なのです。
引用:HOOPSHYPE

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