ミネソタ・ティンバーウルブズのファンにとって最高のニュースが届きました。チームの愛され者でありベンチの要であるナズ・リードが、5年1億2500万ドルの契約延長でチームに残留することが決定したのです。年平均2500万ドルという大型契約で、5年目にプレーヤーオプションが付いています。
25歳のリードは予想通り1500万ドルのプレーヤーオプションを辞退していましたが、フリーエージェンシー開始前にミネソタとの合意に至りました。ESPNのシャムス・シャラニア記者によると、この契約はリードの代理人であるショーン・ケネディとジェフ・シュワルツ(エクセル・スポーツ)との間で成立した重要な合意とのことです。
忠誠心を選んだアンドラフト出身の成功者
2019年にLSU大学からアンドラフトでNBA入りしたリードは、ティンバーウルブズと契約して以来、チーム最古参の選手となっています。6年間のNBAキャリアすべてをミネソタで過ごし、平均11.6得点、4.9リバウンドを記録しています。
今季は自己最高の平均14.2得点、6.0リバウンド、2.3アシストを記録し、3ポイント成功率38.9%という優秀な数字も残しました。80試合に出場し、そのうち17試合でスターターを務めるなど、チームの柔軟性に大きく貢献しています。
ジョン・クラウジンスキー記者によると、「ナズ・リードには他の機会もあったし、スターターとしての可能性もあった。最終的にウルブズは彼を引き留めるために懸命に努力し、彼もミネソタにいたいと思っていた」とのことです。
シックスマン王者の価値を正当評価
リードは2023-24シーズンにNBAシックスマン・オブ・ザ・イヤーを受賞し、その価値を証明しました。プレーオフでは平均10.4得点、4.7リバウンド、1.7アシストを記録し、チームの西カンファレンス決勝進出に大きく貢献しました。
今回の契約は、2年前に結んだ3年4200万ドルの延長契約時と同様、リードが最高額よりもチームでの継続性を選択したケースです。他チームからはスターターとしての起用や年平均2500万ドルのオファーもあったとされていますが、最終的にミネソタでの成功を優先しました。
チーム財政への影響とその他の課題
この大型契約により、ティンバーウルブズの財政状況にも影響が出ています。デイン・ムーア記者によると、この契約により、チームがジュリアス・ランドルとニッケル・アレクサンダー・ウォーカー両方を保持しながらセカンド・アプロン(第2税率制限)を回避することは非常に困難になったとのことです。
ランドルは6月29日までに3090万ドルのプレーヤーオプションの行使を決める必要があり、アレクサンダー・ウォーカーは制限なしフリーエージェントとして市場で注目を集めると予想されています。
リードの残留により、アンソニー・エドワーズ、ジェイデン・マクダニエルズと共に、ティンバーウルブズの長期的なコアが形成されました。この契約はエドワーズの契約(2028-29シーズン終了まで)と歩調を合わせており、チームの将来設計において重要な意味を持っています。
ファンの間で愛され続けているリードの残留は、チームの文化と継続性を重視するティンバーウルブズの姿勢を象徴する契約となりました。

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