WNBAの新人王レースに新たな旋風が巻き起こっています。誰もがペイジ・ブッカーズの独走状態だと思っていた中、ワシントン・ミスティクスのソニア・シトロンが驚異的なパフォーマンスで名乗りを上げているのです。この予想外の展開に、WNBA界全体が注目しています。
史上唯一の快挙!複数回20得点10リバウンド達成の驚異
土曜日のダラス・ウィングス戦で、シトロンは22得点10リバウンドという素晴らしい成績を残しました。これで彼女は過去4試合中2度目となる20得点10リバウンドのダブルダブルを達成。6月22日のウィングス戦では27得点11リバウンドを記録しており、その安定感は目を見張るものがあります。
StatMuseの統計によると、今シーズンのルーキーで複数回の20得点10リバウンドを達成しているのはシトロンだけです。この記録は彼女の特別さを物語っています。2025年WNBAドラフト全体3位指名の実力は、確実に花開いているのです。
ノートルダム大学出身の彼女は、17試合で平均15.1得点、5リバウンド、2.1アシスト、1.2スティールを記録。フィールドゴール成功率47%、3ポイント成功率38.2%という高い確率も、彼女の優秀さを証明しています。今シーズン3度目となる20得点ゲームの回数では、ブッカーズ選手の6回に次ぐ2位につけています。
ブッカーズの弱点が好機?怪我による欠場が形勢逆転のカギ
現在、新人王レースの最有力候補はペイジ・ブッカーズです。彼女は平均18.4得点、5.8アシストでルーキー最高の数字を誇っています。しかし、そんな彼女にも大きな弱点があります。それは怪我による欠場の多さです。
ブッカーズは今シーズンすでに5試合を欠場しており、土曜日も右膝の問題で出場できませんでした。残り22試合という重要な時期に、このような不安定さは新人王争いにおいて致命的な弱点となります。
一方のシトロンは安定した出場を続けており、この差は日を追うごとに大きくなっています。ブッカーズが今後も欠場を重ねるようなことがあれば、シトロンにとって千載一遇のチャンスとなるでしょう。継続性と安定性は、長いシーズンを戦う上で何よりも重要な要素なのです。
プレーオフ進出が新人王への最後のピース?ミスティクス8勝9敗の正念場
シトロンの新人王候補としての地位をさらに確固たるものにするためには、チームのプレーオフ進出が重要な要素となります。現在ミスティクスは8勝9敗と、プレーオフ圏内(上位8チーム)にギリギリ踏みとどまっている状況です。
個人成績がどれだけ優秀でも、チームが結果を残せなければ新人王受賞は難しくなります。逆に言えば、シトロンの活躍でチームがプレーオフに進出できれば、彼女の株は一気に上昇するでしょう。
ただし、一つの懸念材料があります。それは同じミスティクスのチームメイト、キキ・イリアフェンの存在です。イリアフェンも平均12.9得点、8.4リバウンドと優秀な成績を残しており、新人王の票が分散する可能性があります。
シーズンの中間地点を迎えた今、ブッカーズが依然として最有力候補であることは間違いありません。しかし、シトロンの素晴らしいパフォーマンスは、この争いが決して一人の独走劇ではないことを証明しています。残りのシーズンで何が起こるか、新人王レースはまだまだ予断を許さない状況です。
引用:YARDBARKER

WNBA FAN BLOG運営者/バスケットボールジャーナリスト
WNBA・NBAをこよなく愛し、バスケットボール歴30年以上。特にWNBAの魅力を日本に広げるため、2025年5月に WNBA FAN BLOG をスタートしました。試合結果や選手情報だけでなく、独自の視点による戦術分析や選手インタビュー、海外ニュースの速報翻訳まで幅広くカバーしています。
現在、日本国内では数少ないWNBA専門メディアとして、最新ニュースをどこよりも速く正確にお届けすることをミッションにしています。
得意分野
試合分析・戦術解説
選手のデータ分析(EFF、PER など)
海外ニュース速報翻訳(英語 → 日本語)
サイト目標
日本最大の WNBA 情報ポータルサイト構築
日本のバスケットボールファンコミュニティ作り
関連 SNS アカウント
X(Twitter):@WNBAJAPAN
フォローしてWNBA の最新情報をキャッチしてください!