ヒューストン・ロケッツが将来への投資を決断しました。ジャバリ・スミス(22歳)と5年1億2200万ドルの契約延長に合意し、2030-31シーズンまでの長期契約を結んだのです。ケビン・デュラント獲得に続く今回の契約で、ロケッツは本格的な優勝争いへの準備を整えました。若きコアを中心とした王朝構築の野心的な計画が、いよいよ現実味を帯びてきました。
同期の陰に隠れた実力者!2022年ドラフト3位指名の着実な成長
2022年のNBAドラフトは、パオロ・バンケロ(1位指名)、チェット・ホルムグレン(2位指名)といったスター候補が注目を集めました。バンケロは既にオールスターに選出され、ホルムグレンは今季オクラホマシティ・サンダーのNBA優勝に貢献する活躍を見せています。両者は最大5年2億4700万ドルのマックス契約延長が可能とされています。
一方、3位指名のスミスは華々しいスポットライトを浴びることは少なかったものの、着実にロケッツの重要なピースとして成長してきました。身長6フィート11インチ(約211cm)のストレッチフォワードとして、昨シーズンは平均12.2得点、7リバウンド、1.1アシストを記録。フィールドゴール成功率43.8%、3ポイント成功率35.4%という安定した数字を残しています。
スミスの価値は派手な個人成績だけでは測れません。彼は「チームファースト」の姿勢でロールプレーヤーとしての役割を全うし、チーム全体の機能性向上に大きく貢献しています。ロケッツが昨シーズン、ロッタリーチームから西地区2位(50勝32敗)まで飛躍的な成長を遂げた背景には、スミスのような堅実な選手の存在が不可欠でした。
デュラント、バンブリート、シェングンと豪華布陣!2030年まで安泰の黄金世代
ロケッツの今オフシーズンの動きは、まさに「優勝への本気度」を示しています。先週のケビン・デュラント獲得(ジェイレン・グリーンとディロン・ブルックスをフェニックス・サンズに放出)に続き、フレッド・バンブリートとも2年5000万ドルで契約延長。そして今回のスミス延長契約により、中核選手の囲い込みが完了しました。
現在のロケッツロスターは、ベテランのデュラント、経験豊富なポイントガードのバンブリート、新興スターのアルペレン・シェングン、運動能力抜群のエイメン・トンプソン、そして堅実なスミスという絶妙なバランスを持っています。年齢層も22歳から37歳まで幅広く、短期的な結果と長期的な競争力の両方を兼ね備えた理想的な構成です。
特にスミスの契約は、2030-31シーズンまでという長期間にわたってチームの安定性を保証するものです。現在22歳の彼は、契約終了時には30歳となり、まさにキャリアのピークを迎える時期まで在籍することになります。この長期ビジョンこそが、ロケッツが単年での優勝を狙うのではなく、持続可能な強豪チーム構築を目指していることの証拠と言えるでしょう。
プレーオフ1回戦敗退からの飛躍!王朝構築への第一歩
昨シーズンのロケッツは、西地区2位という素晴らしい成績でプレーオフに進出しましたが、1回戦でゴールデンステート・ウォリアーズに敗退しました。経験豊富なウォリアーズに対して、若いロケッツは貴重な学習体験を得ることができました。
この敗戦を受けて、ロケッツフロントオフィスは「経験値の追加」と「若手の安定化」という2つの課題に取り組みました。デュラント獲得により経験と個人能力が大幅に向上し、スミスやバンブリートの長期契約により主力選手の流出リスクも排除されました。
今回の一連の補強により、ロケッツは来シーズン以降、西地区の優勝候補筆頭として注目されることになるでしょう。若手の成長、ベテランの経験、そして優秀なコーチングスタッフが揃った現在の体制は、まさに王朝構築の理想的な形です。
スミスの契約延長は、単なる個人への投資を超えて、ロケッツの野心的な未来設計の象徴と言えます。2030年代に向けて、新たなNBA王朝の誕生を予感させる歴史的な契約となるかもしれません。
引用:YAHOOSPORTS

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