ミネソタ・ティンバーウルブズが重要な決断を下しました。ジュリアス・ランドルと3年1億ドルの契約延長に合意し、2027-28シーズンにはプレーヤーオプションも付けるという好条件で残留を決めたのです。ニューヨーク・ニックス時代のプレーオフでの苦い記憶を完全に払拭し、ウェスタン・カンファレンス決勝進出の立役者となった30歳のベテランが、ついに真の評価を受けました。
カール・アンソニー・タウンズとの衝撃トレード!当初は「金銭面重視」と批判も
昨シーズン開幕直前、ティンバーウルブズは誰もが驚く衝撃的なトレードを敢行しました。西地区決勝まで進出した直後に、フランチャイズの顔でありチームの中核だったカール・アンソニー・タウンズをニューヨーク・ニックスに放出し、代わりにランドルを獲得したのです。
この取引は当初、主に金銭面での動機と見なされていました。タウンズの4年2億2000万ドルという巨額契約から脱却し、複数の低コスト貢献者に分散することで、ロスター管理の柔軟性と将来的なコスト削減を図る狙いがあったとされています。しかし、多くの専門家は「コート上の効果は低下し、再びプレーオフ深進出の可能性は低くなる」と予想していました。
ランドルは3度のオールスター、2度のオールNBA選出という輝かしい実績を持つ選手でしたが、ニックス時代のプレーオフでの不振が大きな懸念材料でした。2025-26シーズンの3090万ドルのプレーヤーオプションを保有していた彼が、果たしてタウンズの穴を埋められるかは大きな疑問符が付いていました。
シーズン途中の鼠径部負傷から劇的復活!3月以降は別次元のパフォーマンス
シーズン序盤、ランドルはアンソニー・エドワーズやルディ・ゴベールとのケミストリー構築に苦労しました。しかし、徐々にチーム内での役割を見つけ、パワフルなドライブと迅速な判断でのプレーメイキングを両立させることで、ウルブズの攻撃の起点として機能し始めました。
1月下旬に鼠径部の負傷で離脱した際は、チームの前途に暗雲が立ち込めました。しかし、3月初旬の復帰後、ランドルは まさに「別人」となって戻ってきたのです。36分あたり21得点、8リバウンド、6アシストという驚異的な数字を記録し、2ポイントシュート59%、3ポイントシュート40%、フリースロー79%という高確率を維持しました。
この復活ぶりにより、ウルブズは最終21試合で17勝という猛烈なフィニッシュを見せ、49勝で西地区6位に滑り込みました。興味深いことに、プレーオフ1回戦の相手は、2014年にランドルを7位指名したロサンゼルス・レイカーズでした。
プレーオフ悪夢を完全払拭!レブロン、ドレイモンドとの真剣勝負で真価発揮
ニックス時代のランドルは、プレーオフになると別人のように不調になることで有名でした。2024年にはプレーオフを肩の手術で欠場し、「重要な試合で結果を出せない選手」というレッテルを貼られていました。
しかし、2025年のプレーオフでランドルは完全に生まれ変わりました。レイカーズとの1回戦、ゴールデンステート・ウォリアーズとの2回戦で、レブロン・ジェームズやドレイモンド・グリーンという歴戦の強者を相手に、平均23.9得点、5.9リバウンド、5.9アシストという圧巻の成績を残しました。真のシューティング率62%という効率性も特筆すべき数字です。
クリス・フィンチHCは「彼のプレーメイキング、判断力、コートの様々な場所でのプレースルーが我々のシーズンを好転させた。もう一人のポイントガードがいるようなもので、これが我々の大逆転の全てだった」と絶賛しました。
西地区決勝でオクラホマシティ・サンダーに敗れ、優勝の夢は断たれましたが、ランドルがプレーオフの重圧に打ち勝てることを証明したシーズンとなりました。ベテランガードのマイク・コンリーは「彼の身体能力、気迫、両エンドでゲームをコントロールする能力が我々に主導権を与えてくれる」と評価しています。
このような価値ある選手を手放すわけにはいかない。ティンバーウルブズは、そう判断したのです。
引用:YAHOOSPORTS

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