ニューヨーク・ニックスが今オフシーズン最高のお買い得契約を成立させました。ジョーダン・クラークソンが水曜日夜にウェーバーを通過次第、ニックスと契約することが決定したのです。ベテランミニマム約360万ドルという破格の条件で、2021年6thマン賞受賞者を獲得したこの補強は、昨季東地区決勝進出チームのベンチ強化に大きく貢献することになります。
ジャズからのバイアウト成功!ニックスが最優先ターゲットとして狙い撃ち
NBA関係者のクリス・ヘインズによると、クラークソンは水曜日夜にウェーバーを通過次第、ニックスとの契約にサインするとのことです。この動きは、ジャズがクラークソンをウェーブする方針が明らかになった時点から予想されていました。
ニューズデイ・スポーツのスティーブ・ポッパーは「ニックスはクラークソンがジャズからウェーブされるニュースが出て以来、彼をターゲットにすることが予想されていた」と報じており、SNYのイアン・ベグリーも「クラークソンはニックスにとって優先的な獲得対象と考えられていた」と確認しています。
ニューヨーク・ポストのステファン・ボンディによると、契約はベテランミニマムの約360万ドルになる見込みです。元オールスター級の選手をこの金額で獲得できるのは、まさに「盗人契約」と言えるでしょう。
ジャズは今季タンキングを選択し、クラークソンのような実力者でも出場機会が限定される状況でした。ベテランにとっては不満の残るシーズンとなりましたが、結果的にニックスという優勝候補チームでプレーする機会を得ることになります。
2021年6thマン賞の実力者!平均16.2得点の安定した得点力
クラークソンは昨シーズン、怪我とチームの方針により37試合という少ない出場に留まりましたが、それでも平均16.2得点、3.7アシスト、3ポイント成功率36.2%という安定した成績を残しています。
彼のキャリアベストは2022-23シーズンの平均20.8得点、4.4アシスト、4.0リバウンドです。ジャズで5シーズン以上プレーし、特にポイントガードのローテーションが不安定だった時期には、プレーメイキング能力も大幅に向上させました。直近3シーズンでは平均4.5アシスト対2.7ターンオーバーという優秀な比率を記録しています。
キャリア通算では平均2.9アシストですが、ジャズではより良いプレーメイカーとしての側面を開花させました。これは、ニックスのベンチユニットにとって非常に価値のあるスキルセットです。
ニックスのベンチ問題を一気に解決!ブランソン依存からの脱却
ニックスにとって、クラークソンの加入は複数の課題を一度に解決する完璧な補強です。最大の問題は、スターポイントガードのジェイレン・ブランソンへの過度な依存でした。インテンシブなボールプレッシャーをかけられた際、チームが脆弱性を露呈することが多々ありました。
クラークソンは優秀なショットクリエイターとして、ベンチからのボールハンドリングを大幅に強化します。5年目のシューティングガード、マイルズ・マクブライドと組み合わせることで、ニックスのベンチデプスは格段に向上することになります。
昨季の東地区決勝進出という成果をさらに発展させるために、ニックスはベンチ戦力の充実が急務でした。クラークソンのような経験豊富でスコアリング能力に長けた選手の加入は、プレーオフでの戦術的選択肢を大幅に広げることになります。
ファンの反応も概ね好意的で、「ベンチからの得点力をベテランミニマムで獲得できるのは素晴らしい」「ウェストブルックよりもはるかに良い選択」といった声が聞かれます。一方で「ひどい選手」という批判的な意見もありますが、「1試合で20得点を上げられるベンチプレーヤーを、ベテランミニマムで見つけるのは簡単ではない」という擁護論も多く見られます。
契約金額を考えれば、このリスクとリターンのバランスは明らかにニックスに有利です。クラークソンがベンチからの得点源として機能すれば、今季のニックスはさらなる高みを目指せるでしょう。
引用:HOOPSHYPE

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