ケイトリン・クラークは現在、鼠径部の負傷により木曜日に行われるインディアナ・フィーバーとラスベガス・エイシズの試合を欠場することになっています。しかし、彼女がいなくても、フィーバーは過去11試合で7勝を挙げ、火曜日のコミッショナーズカップでも勝利を収めるなど、好調を維持しています。
ケイトリン・クラークは昨年リーグ入りして以来、コート内外で大きな影響を与えてきました。WNBAと女子バスケットボール全体に対する関心を大幅に高め、フィーバーのチームメイトたちとも強い絆を築いてきたはずでした。
しかし、どうやらチームメイトたちは緊急時に彼女を頼りにしていないようです。
誰も彼女を選ばなかった衝撃の事実
インスタグラムの動画で、フィーバーのメンバーたちは「緊急時に誰に電話するか」という質問を受けました。ケイトリン・クラークは迷わずアリヤ・ボストンを選びましたが、驚くことに誰も彼女を選ばなかったのです。
彼女が選んだボストンでさえ、フォワード/センターのブリアナ・ターナーやガードのケルシー・ミッチェルを選び、ケイトリン・クラークの名前は挙がりませんでした。
これに対してケイトリン・クラークは、その投稿にコメントで反応しました。「なぜ誰も私を選ばないのか混乱している…」と率直な気持ちを書き込んだのです。
この出来事は、スターであっても必ずしもチームメイトから「頼れる存在」として見られているわけではないということを示しています。ケイトリン・クラークのコート上での実力は誰もが認めるところですが、緊急時の対応力については別の評価があるのかもしれません。
チームは好調なのに本人は複雑な心境
間違いなくフィーバーは調和のとれたチームです。才能にも恵まれており、オフシーズンには2度のオールスターであるフォワードのナターシャ・ハワードと、シュートの名手ソフィー・カニンガムを加えました。2025年シーズンはWNBAチャンピオンシップの有力候補の一つとして注目されています。
現在のチームは8勝8敗の成績で、ケイトリン・クラークが健康を回復すれば、特にオールスターブレイク後には勢いを増す可能性があります。チームは1試合あたりの得点とオフェンシブレーティングの両方で4位にランクインしていますが、ディフェンシブレーティングでは8位と守備面で課題を抱えています。
エイセス戦の後、インディアナは土曜日にロサンゼルス・スパークスとホームで対戦し、7月9日水曜日にはゴールデンステート・バルキリーズと対戦予定です。
信頼関係の意外な現実
この出来事は、チームスポーツにおける信頼関係の複雑さを浮き彫りにしています。ケイトリン・クラークは確実にチームの顔であり、リーグ全体の注目を集める存在です。しかし、緊急時に頼る相手としては、また別の基準があるようです。
おそらくチームメイトたちは、彼女のコート上での冷静さや判断力を評価している一方で、緊急時の対応については他のメンバーにより信頼を置いているのかもしれません。この率直なやり取りは、チーム内の人間関係がいかに多面的であるかを示しており、ファンにとっても興味深い一面を見せてくれました。
ケイトリン・クラークの「困惑」は理解できるものですが、この出来事がチームの結束を乱すことはないでしょう。むしろ、こうした率直なコミュニケーションが取れる関係性こそが、チームの強さの源泉なのかもしれません。

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