シカゴ・スカイがロサンゼルス・スパークスを92-85で下した6月29日の試合で、特別な瞬間が訪れました。ハーフタイムセレモニーでキャンディス・パーカーの背番号3番がスパークス史上3人目の永久欠番として掲げられる中、対戦相手であるスカイの選手たちが心からの敬意を表明しました。エンジェル・リースとヘイリー・バン・リスの言葉からは、世代を超えたリスペクトとWNBAレジェンドへの深い感謝が伝わってきます。
スパークス史上3人目の栄誉に輝く
パーカーは、リサ・レスリー(9番)、ペニー・トーラー(11番)に続き、スパークス史上3人目の永久欠番選手となりました。クリプト・ドットコム・アリーナの天井に掲げられた背番号3番は、彼女の偉大なキャリアを永遠に刻むものとなります。
式典でパーカーは感動的なスピーチを行いました。「LAはバスケットボールだけの場所ではない。今では私たちが家と呼ぶ場所だ」
マジック・ジョンソンやリサ・レスリーをはじめとするロサンゼルスを拠点とするスターや著名人たちが、この記念すべきイベントでパーカーへの惜しみない賛辞を送りました。
リースの幼少期からの憧れ
エンジェル・リースのコメント 「私は小さな女の子の頃から彼女を見てきたので、これは本当に意味があります…そのような偉大な選手たちと名前を挙げられることは。キャンディスにお祝いを…彼女が成し遂げたすべてのこと、私たちの組織だけでなく、彼女が影響を与えたすべての組織のために」
リースの発言は特に感動的です。自分自身が今やWNBAのスターとなった彼女が、子供時代から憧れ続けてきた選手への純粋な敬意を表明しています。「偉大な選手たちと名前を挙げられる」という表現からは、リース自身の謙虚さと、パーカーへの深い尊敬の念が感じられます。
パーカーの輝かしいキャリア
パーカーは2016年にスパークスをWNBA優勝に導き、フランチャイズ3度目のタイトル獲得に貢献しました。その後、キャリア終盤にはシカゴ・スカイで2シーズンプレイし、2021年にフランチャイズ唯一のタイトル獲得に貢献。最後の1シーズンはラスベガス・エイシズでキャリアを締めくくりました。
3つの異なるフランチャイズで優勝を経験し、それぞれのチームに消えることのない足跡を残したパーカー。彼女のキャリアは、まさにWNBAの発展と歩みを共にしたものでした。
世代を超えたインスピレーション
今回の永久欠番式典で特に印象的だったのは、現役選手たちがパーカーに示した敬意の深さです。バン・リスのような若いルーキーから、すでにスターの地位を確立したリースまで、世代を問わずパーカーの影響力は計り知れません。
「異なる期待値と卓越性の基準をもたらす」というバン・リスの表現は、パーカーが単なる優秀な選手を超えて、リーグ全体の水準を押し上げる存在であることを示しています。
この夜のスカイは92-85の勝利を収め、シーズンシリーズを2勝1敗でリードしましたが、真の勝者はWNBAというスポーツ全体だったのかもしれません。パーカーのような偉大な選手の功績が正当に評価され、若い世代がその背中を見て成長していく。これこそが、スポーツが持つ最も美しい瞬間の一つです。
引用:YARDBARKER

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