元NBA選手のチャニング・フライが、ロサンゼルスでプレーすることの危険性について衝撃的な発言をしました。YouTubeでの発言で、「LAでは選手たちが勝利よりも有名になることに恋をしてしまう」という、これまでタブー視されていた真実を赤裸々に語ったのです。
「何もしなくても有名になれる」LAの恐ろしい魔力
フライは自身のLA時代の経験を基に、次のように語りました。
「LAにいると―私もLAで短期間プレーしたことがあるが―はっきり言わせてもらう。LAでは選手たちが勝利よりも有名になることに恋をしてしまうんだ」
さらに衝撃的な指摘は続きます。
「もしLAのような場所で偉大になりたいという病的なまでのモチベーションを持っていなければ、『自分のせいじゃない』とか『他の誰かのせいだ』と考え始める。努力することをやめてしまうんだ」
レブロンやルカと一緒なら「何もしなくても有名」という罠
フライの発言で最も衝撃的だったのは、スター選手と一緒にプレーすることの副作用についての指摘でした。
「そしてルカやレブロンと一緒にプレーすることになる。すると、何もしていないのに、さらに有名になってしまう。文字通り何もしなくても有名でいられるんだ」
この発言は、LAレイカーズやLAクリッパーズでプレーする選手たちが直面する、これまで公に語られることのなかった現実を暴露したものです。
「努力より名声」LAが選手を蝕む構造的問題
フライの指摘は、単なる個人の意見ではなく、LAという都市が持つ構造的な問題を浮き彫りにしています:
- エンターテインメントの中心地であるLAでは、バスケットボール以外の誘惑が多い
- セレブリティ文化が根付いており、選手も自然とその一部になる
- メディアの注目度が他都市とは比較にならないほど高い
- スター選手の存在により、役割選手も過度な注目を浴びる
NBAファイナルズ解説者としての重み
フライは現在、NBA TVでNBAファイナルズの解説を務めており、チャールズ・バークレー、シャキール・オニール、ケニー・スミスといったレジェンドたちと共に番組に出演しています。つまり、この発言は単なる元選手の愚痴ではなく、現役のNBA解説者としての分析でもあるのです。
ケビン・ラブのトレードについても苦言
同じインタビューでフライは、マイアミ・ヒートからトレードされたケビン・ラブについても言及しました。
「ケビンはマイアミの次のユドニス・ハスレムになるはずだった。ロッカールームをまとめる存在になるはずだったんだ。彼はマイアミに1000%コミットしていた」
フライは、ラブのような年齢とキャリアの選手をトレードする際には、最低限のリスペクトとして理由を説明する電話をすべきだったと批判しています。
LAでプレーすることの本当の意味
フライの発言は、LAでプレーすることが持つ二面性を明確に示しています。世界最高峰のバスケットボール都市である一方で、選手にとってはキャリアを狂わせかねない危険な場所でもあるということです。
「病的なまでに偉大になりたいというモチベーション」を持たない限り、LAの華やかさに飲み込まれ、本来の目的である「勝利」を見失ってしまう。これが、フライが警告する「LAの罠」なのです。
今後、LAのチームと契約する選手たちは、この警告を真剣に受け止める必要があるでしょう。名声と勝利、どちらを選ぶのか―それがLAでプレーする選手に突きつけられる究極の選択なのです。
引用:HOOPSHYPE

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