WNBA歴代3位の得点記録を持つデワナ・ボナー(37歳)が、インディアナ・フィーバーとのわずか3か月の不調和な関係を終えて、古巣フェニックス・マーキュリーへの復帰が決定的となりました。ESPNによると、正式契約は「数日以内」に発表される見込みです。
6月25日にフィーバーを退団したボナーは、個人的な理由で最後の2週間を欠場し、一時は引退も真剣に検討していたといいます。しかし、キャリア最初の10年間を過ごし、2度の優勝を経験したマーキュリーへの復帰を選択し、少なくともあと1年はWNBAでプレーすることになりました。
「フィット感がなかった」ケイトリン・クラークとの共存に失敗
フィーバー退団時、ボナーは次のようなコメントを残しています。
「インディアナ・フィーバーに加入する機会をいただいたことに心から感謝しています。シーズンに向けて共通の目標と興奮を共有していましたが、フィット感がうまくいかなかったと感じました。特にキャリアのこの段階で、私の要望を受け入れて前に進むことを許可してくれた組織に感謝しています。このダイナミックな若手選手グループを中心に構築を続けるフィーバーの大いなる成功を祈っています」
ケイトリン・クラークを中心とした上昇中のフィーバーにとって、ボナーは重要な補強となるはずでした。しかし、彼女はインディアナで本来の力を発揮できず、退団前は平均わずか7.1得点、フィールドゴール成功率はキャリアワーストの34.5%に終わりました。フィーバーは開幕からわずか3試合目でボナーをスターティングラインナップから外すという衝撃的な決断を下していました。
37歳でリーグ2番目の高齢選手に!それでも必要とされる理由
37歳のボナーは、シアトルのアリーシャ・クラークに次いでリーグで2番目に高齢の現役選手となります。しかし、マーキュリーが彼女を必要とする理由は明確です。
ボナーのキャリア実績:
- WNBAプレーオフ歴代最多87試合出場
- オールスター選出6回
- シックスウーマン賞3年連続受賞(プロ1~3年目)
- MVP投票獲得6シーズン
- オールWNBAファーストチーム(2015年)
- オールWNBAセカンドチーム(2020年)
現在12勝6敗でニューヨーク・リバティと並んでリーグ2位タイの好成績を収めているマーキュリーにとって、ボナーのプレーオフ経験は計り知れない価値があります。
20万ドルの高額契約から古巣への帰還へ
フィーバーとは1年契約20万ドル(約3000万円)という、ほぼ最高年俸に近い条件で契約していたボナー。コネチカット・サンでの5シーズンを経て、大型契約でフィーバーに加入したものの、結果的にはわずか数か月での退団となりました。
マーキュリーとの契約条件は明らかになっていませんが、金額よりも居心地の良さと優勝への可能性を重視した決断と見られています。
レジェンドが選んだ「原点回帰」の意味
10年間で2度の優勝を経験した古巣への復帰は、ボナーにとって単なる移籍以上の意味を持ちます。フィーバーでの不本意な経験を経て、37歳のベテランが選んだのは、かつて栄光を掴んだ場所でのキャリアの締めくくりでした。
若手中心のフィーバーでは「フィット感」を見出せなかったボナーですが、優勝を狙うマーキュリーでは、その豊富な経験が再び輝きを放つことが期待されています。WNBAの生きる伝説が、どのような形でキャリアの最終章を飾るのか、注目が集まります。
引用:CBSSRPORTS

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