2025年NBAドラフト全体1位指名のクーパー・フラッグ(ダラス・マーベリックス)が、木曜日のNBA 2K26サマーリーグでプロデビューを飾りました。相手はブロニー・ジェームズを擁するロサンゼルス・レイカーズ。試合後、フラッグは「人生最悪の試合の一つだった」と語りながらも、87-85での勝利に最も重要な貢献を果たしました。
シュート21本中5本成功…それでも光った「勝負強さ」
フラッグの数字は決して良いものではありませんでした:
- 10得点(21本中5本成功、3ポイントは5本全て失敗)
- 6リバウンド、4アシスト、3スティール、1ブロック
しかし、試合を決定づけたのは残り1分10秒でのプレーでした。レイカーズのDJ・スチュワードのレイアップをブロックし、速攻で押し上げて3人のディフェンダーを引きつけ、フリーのライアン・ネンブハードに3ポイントシュートをアシスト。これが決勝点となりました。
「シュートは入らなかったけど、そういう夜もある。これまでこんなに多くのシュートを打ったことがなかったから、少し新しい経験だった。でも解決策を見つける」とフラッグは語りました。
最初のバスケットは豪快なトマホークダンク!
フラッグのプロ初得点は、スティールから始まったワンマン速攻を豪快なトマホークダンクで締めくくるという、彼の身体能力を象徴するプレーでした。
第2クォーター序盤には、7フッターのクリスチャン・コロコの上から片手ダンクを試みましたが、リムの後ろに当たってしまいました。それでも観客から大きな歓声が上がり、フラッグの可能性を感じさせる瞬間となりました。
ジェイソン・キッド監督「18歳とは思えない落ち着き」
マーベリックスのジェイソン・キッド監督は、フラッグをポイントガードとして起用するという大胆な決断をしました。
「クーパーのような選手がいる時は、ボールを彼の手に持たせたい。彼は素晴らしい判断力を持っている。デュークでも高校でもそうだった。ミスはあるだろう。我々全員がそうだった。でも18歳とは思えない落ち着きは素晴らしい」
キッド監督は、フラッグの映像を研究した際に「若き日のグラント・ヒル」を思い出したと語っています。
ブロニーとの直接対決!身長差を活かしたポストプレー
注目のブロニー・ジェームズ(8得点、8本中2本成功)との直接対決も実現しました。身長で約15センチ上回るフラッグは、ブロニーに対してポストアップし、タフなミッドレンジのターンアラウンドシュートを決めました。
ブロニーは試合後、「彼は僕より半フィート(約15センチ)も背が高いから、しっかり守らなければならなかった。どこでも押し負けないようにした。彼は素晴らしい選手だ。大学でも全部見ていたし、驚くべき選手だよ」と語りました。
チケット価格は通常の30倍!会場は完売
この試合への注目度は異常なものでした:
- トーマス&マック・センター(17,923席)は完売
- 通常83ドルのチケットが、ロウワーボウルで643ドル
- コートサイド席は2,519ドル
- ビクター・ウェンバンヤマのデビュー戦以来の最高平均チケット価格
「努力と根性」キッドが求めるもの
試合前、キッド監督は「努力と根性以外は何も求めていない」と語っていました。フラッグは32分間の出場で、シュートは苦戦したものの、ディフェンス、リバウンド、パスといったあらゆる面で貢献し、まさに監督の求めに応えました。
「最初からリズムに乗れなかった。明らかに大学とは違う環境だし、本物のNBAともまた違うだろう」とフラッグは認めながらも、「自分の基準には達していなかったけど、改善していく。大丈夫だ」と前向きな姿勢を見せました。
デューク大学で平均19.2得点、48.1%のフィールドゴール成功率を記録したフラッグにとって、この夜の21本中5本は確かに「最悪」だったかもしれません。しかし、最も重要な場面で最高のプレーを見せた彼の姿に、マーベリックスの明るい未来が見えた一夜となりました。
引用:YAHOO!SPORTS

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