ラスベガス・エースのベッキー・ハモン監督が、ワシントン・ミスティックスに68-70で敗れた後、WNBAの審判を痛烈に批判しました。記者会見を終えて立ち上がった彼女は「罰金がいくらか教えて」と自虐的に語り、リーグからの処分を覚悟の上での爆弾発言でした。
エースは過去4試合で3敗を喫し、苦境に立たされています。しかし、ハモン監督の怒りの矛先は、チームのパフォーマンスよりも審判に向けられました。
「審判がひどすぎた」質問されてもいないのに爆発
ハモン監督は、チームの守備について聞かれた際、突然審判批判を始めました。
「今夜はチャレンジが足りなかった。審判はひどかったと思う。残り33秒でジャッキー・ヤングがレイアップでファウルされた―ノーコールだった」
WNBAのルールでは、監督は1試合に1回チャレンジが可能で、成功すれば追加で1回チャレンジできます。ハモン監督はこの試合で2回チャレンジし、2回とも成功させました。
「あと7回はチャレンジできたし、全部勝てたはずだ。何だったのか全く分からない。ひどすぎる」
試合内容も散々…15点リードを吹き飛ばす
ハモン監督の批判にもかかわらず、エースのパフォーマンスも問題でした:
- 15点のリードを失う
- 3ポイント成功率わずか12%
- アシスト/ターンオーバー比率がマイナス
- 試合最後の3分16秒で2-12とされる
「私たちの守備も同じくらいひどかったけどね」とハモン監督も認めました。
終盤の大混乱!タイムアウト認定が覆る異常事態
試合終盤には前代未聞の混乱が起きました。グレイのパスがコート外に転がった際、ハモン監督がタイムアウトを要求し、一度は認められました。しかし、3人の審判が協議した後―そしてミスティックスのシドニー・ジョンソン監督が激怒した後―ボールはワシントンに与えられました。
この試合の審判は、マイケル・プライス、ブランカ・バーンズ、ジーナ・クロスの3人でした。
「バスケじゃない、ラグビーだ」試合前から爆弾発言
実はハモン監督、試合前から審判への不満を口にしていました。
「フィジカルさがコントロール不能だと思う。フリーダム・オブ・ムーブメント(動きの自由)なんてジョークだ。ルートを走るたびに掴まれて押さえられ、スクリーンをセットしてロールしようとするたびに掴まれる。これはバスケットボールじゃない、ラグビーだ」
エンジェル・リースに続く批判の波!WNBAの審判問題が表面化
ハモン監督は、WNBAの審判を批判する選手、コーチ、関係者の増え続けるリストに新たに加わりました。
最近の批判者たち:
- エンジェル・リース(シカゴ・スカイ):「もう修正されなければならない…このクソにはうんざりだ」
- ステファニー・ホワイト(インディアナ・フィーバー監督)
- ケルシー・プラム(ロサンゼルス・スパークス)
一方、ミスティックスのジョンソン監督は共感的な回答をしました。
「バスケットボールの審判は、スポーツの中で最も難しい仕事の一つです。だから、最初から最後まで大きな寛容さを持ちたい」
MVP不在の影響も…エイジャ・ウィルソンの復帰時期は不明
エースは現在、過去7試合で4敗と苦戦中。この試合は右手首の捻挫でエイジャ・ウィルソン(現MVP)を欠いて戦いました。ハモン監督によると、復帰時期は未定とのことです。
エースにとって不確実な3つのこと:
- この連敗がいつまで続くか
- ウィルソンがいつ復帰するか
- ハモン監督がリーグからいくらの罰金を科されるか
WNBAの審判問題は、もはや個別の不満を超えて、リーグ全体の課題として浮上しています。選手の安全とゲームの質を守るため、早急な改善が求められています。
引用:YAHOO!SPORTS

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